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見守りカメラとは?選び方のポイントを解説!

ネットワークカメラはスマホなどから映像確認が簡単にできるため、子どもやペット、高齢者などの様子が確認できる「見守りカメラ」とも言われます。しかしこの見守りカメラは実は機能が豊富で、用途によって必要な機能が異なります。
そこで今回のコラムでは、見守りカメラを選ぶ際のポイントについて解説していきます。
見守りカメラとは
見守りカメラとは、遠くに離れていても撮影した映像をスマホやパソコンなどの端末で確認できるネットワークカメラのことです。遠くにいる家族などの様子を見守ったり、外出中のペットの安全を確認することができるため、見守りカメラと呼ばれます。
見守りカメラはカメラ本体にコンピュータが内蔵されているほか、機器自体にIPアドレスが割り振られているためそのままインターネットに接続することができるのが大きな特徴です。インターネットを介して端末で映像が確認できるだけではなく、さまざまな機能を活用することができます。
具体的な機能について次の項目で紹介していきます。
見守りカメラに搭載されている機能
見守りカメラには搭載されている機能、あるいは搭載されていると便利という機能があります。ここでは代表的な5つの機能を解説していきます。
動体検知機能
動いているものを検知して、撮影を行う機能です。映像内で何かが動いたときだけ撮影できるため、録画の容量を無駄にすることがありません。例えば、赤ちゃんが起きたら撮影を開始するといった使い方ができます。
自動追跡機能
対象者、対象物に合わせてカメラの向きを自動で調整して撮影する機能です。子どもや高齢者などの対象者が移動している際に、画角から外れてしまうことがないように、対象者を追いかけて撮影します。首振り機能がついているカメラであれば、より幅広い範囲で追跡することが可能です。
温度センサー機能
カメラを設置している場所の温度や湿度を計測してくれる機能です。遠方にいても周囲の環境がわかるため、熱中症対策もできます。子どもや高齢者、ペットなど、生きている対象物を見守っている場合には、特に有用な機能です。
双方向通信機能
双方向通信とは、カメラを設置している部屋と端末とで会話ができる機能です。遠く離れていても会話をすることができ、家族の安全をより確実に見守ることができます。双方向通信には、トランシーバーのように「話す」と「聞く」を別々に行うタイプと、同時に会話できるタイプの2種類があります。家族が動かない際に呼びかけるといった使い方もできます。
ズーム機能
映像を見ているときに、気になった部分をズームアップすることができる機能です。遠くて見えづらい場所もズーム機能で見えるようになるため、より細部まで確認することができます。
見守りカメラにはこのような機能が搭載されていることを把握したところで、見守りカメラの選び方を見ていきましょう。
見守りカメラの選び方のポイント【基本編】
見守りカメラはさまざまなメーカーから多種多様な機種が販売されています。そのため選び方のポイントをしっかり確認しておきましょう。基本的な5つのポイントについて解説していきます。
画質
映像の画質を決めるのは、解像度と画素数です。画素数とは、映像を作り出す光の点の数で、数値が大きいほど鮮明な映像になります。一般的な家庭用の防犯カメラであれば200万画素〜400万画素が最適ですが、見守りカメラは端末で映像を確認することが多いため、画素数が大き過ぎても画質はあまり変わらないこともあります。
一方の解像度は、単位距離当たりの画素数です。簡単に言うと画素の密度を指しています。密度が高い、つまり解像度が高いほど鮮明な画像になります。
暗所の撮影方法
子どもや高齢者、ペットなどの見守り対象者によって、最適な夜間の撮影方法が異なります。最も一般的なのは「赤外線暗視カメラ」ですが、そのほかには「高感度暗視カメラ」「LEDライトカメラ」などがあります。それぞれの特徴についてまとめましたので、詳しく見てみましょう。
●赤外線暗視カメラ…レンズの周りに赤外線照射LEDが付けられており、周囲が暗いとLEDが発光する仕組みです。映像は白黒になり、鮮明な映像を残したい場合は向いておらず、ペットなどの監視用に向いています。
●高感度暗視カメラ…わずかな光を利用して撮影することが可能です。夜間でもカラー映像で残したい場合に向いていますが、価格が高いのがネックです。
●LEDライトカメラ…センサーが反応することで、LEDライトを照射して撮影を開始します。カラーでの撮影もできますが、光が当たっている箇所以外は見えにくくなるのが一般的です。ライトが照射されるので、寝ている対象物を起こしてしまう懸念があります。赤ちゃんの夜間撮影には向いていませんが、介護者の見守りを強化したい場合には向いています。
視野角の広さ
視野角とは、カメラで見渡せる範囲のことです。90°や180°といったように表します。見守る対象者や行動範囲などで必要な視野角は異なるのが通常です。適切な視野角のものを選ばないと、映したい映像が見切れてしまうこともあります。赤ちゃんや子どもを見守るのであれば100°以上の視野角が欲しいですが、カゴやケースに入っているペットであれば視野角はそれほど広くなくても構いません。
メーカー保証やサポート体制
国内メーカーが製造している見守りカメラは、保証がついているのが通常です。そのため故障やトラブルなどが発生した際も安心です。ただし保証期間が1年や3年などとメーカーや機種によって様々です。保証期間はできるだけ長いものを選ぶようにしましょう。
一方、見守りカメラを海外から取り寄せるケースでは、保証やサポートが受けられない可能性がありますので事前に確認しましょう。海外メーカーでも、問い合わせ窓口が国内にあったり、対応をしてくれるのであれば問題ありません。ただし海外メーカーの場合、国内から撤退する可能性もあるので、その点もリスクとして把握しておきましょう。
予算と機能
見守りカメラは数万円程度で購入できますが、高機能になるほど高額になるのが通常です。そのため予算と機能を見ながら選ぶようにしましょう。高額なほどいいわけではなく、ご自身にとって必要な機能がついていればいいという基準で選ぶと、最適な機種を選ぶことができるはずです。
また見守りカメラは、各機種で操作方法が異なります。操作方法が難しくない、自分で設置できる、ソフトウェアがダウンロードしやすいなども選ぶ際のポイントになります。
対象者で異なる見守りカメラの機能
次に見守る対象者別に必要な機能を見てみましょう。それによって見守りカメラを選ぶポイントが見えてきます。
赤ちゃんを見守る
赤ちゃんを見守るためにカメラを導入する場合は、ベビーモニターあるいはベビーカメラという専用のタイプが販売されています。赤ちゃんのそばにカメラを設置し、専用のモニターやスマホなどで赤ちゃんの様子を見られるカメラツールです。会話や動体検知などの機能が備えられており、温度センサー付きなら熱中症を防止することもできます。機種によっては子守唄が内蔵されているものもあります。
専用のベビーカメラ以外では、会話や動体検知、温度センサーなどの機能のほか、暗所撮影機能が搭載されていれば、ベビーカメラとしての役割を十分に果たすことができます。
高齢者を見守る
高齢者を見守りたい場合、専用の介護用見守りカメラとして販売されている機種があります。搭載されている主な機能は、動体検知機能、会話機能、暗所撮影機能などです。また部屋内すべてを撮影できるように、視野角は90°以上のものがオススメです。
選ぶ際には、行為認知機能や通知・アラームなどの機能にも注目しましょう。対象者が外出しようとした場合に管理者のスマホに通知が届いたり、動きが止まった場合にアラームが鳴るような機種もあります。高齢者の安全を守るためにも、このような機能がついている方が安心です。
ペットを見守る
ペットの種類にもよりますが、愛犬や愛猫など室内での行動範囲が広い場合は、ペット専用の見守りカメラを検討しましょう。動体検知、自動追跡機能、暗所撮影機能、首振り機能は必須と考えて、さらに追加であるといいのは下記のような機能です。
・会話機能…外出時にペットが寂しがらないように話しかけることができます。いたずらをしている場合に注意するのにも役立ちます。 ・お世話機能…おやつや餌をあげることができる機能です。時間になると自動で餌が出てくるので、長時間の外出時にも便利です。 ・エアコン・照明調節機能…温度センサーによって温度や湿度を感知したのち、設定した温度以上になるとインターネットで接続されたエアコンの温度調節を行う機種もあります。ペットは自分で室内の温度調節ができないので、このような機能があると外出時も安心です。
多彩な機能が登場。対象者を絞ることでより高度な見守りも可能に
見守りカメラはさまざまなメーカーから販売されており、基本性能に加えて多彩な機能があるため、選ぶにはポイントを熟知しておく必要があります。今回のコラムでは、いくつかポイントを紹介しましたので、参考にしてください。
特に見守る対象者によって必要な機能が異なることがポイントです。目的を明確にし、対象物を絞ってから見守りカメラを選ぶとより高度な見守りができるようになります。対象者別に必要な機能についても詳しく紹介しましたので、見守りカメラを選ぶ際にぜひお役立てください。
- 2024.12.11
- 18:34
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