業界32年の経験と信頼 防犯カメラの通販専門店 防犯-ダイレクト

  • 3年保証
  • 設置工事
    全国対応
  • 領収書発行

価格自信!もし他店より高い商品がございましたらお知らせください。

3,980円(税込)以上のご注文で送料無料!

商品・技術サポート 03-6869-7070
注文・発送関連 :03-6869-7779

防犯カメラのコラム(店長日記)

【初心者向け】防犯カメラの種類と知っておきたい5つの選び方

防犯カメラと一口にいっても、その種類や用途、機能・スペックは実にさまざまです。もし自宅に防犯カメラを設置するなら、一体何を基準に選べば良いのでしょうか?今回は、一般的な防犯カメラの種類や特徴に加え、最適な機種を選ぶための5つのポイントをご紹介します。

防犯カメラとは?

防犯カメラとは、第三者による犯罪行為を防ぐために設置するカメラの総称です。一軒家やマンション、オフィスの入り口といった「目立つ場所」に設置し、不審者や空き巣被害などの防止・解決に活用します。
防犯カメラは、大きくわけて2種類に大別されます。ひとつは、玄関先や駐車場などに設置するスタンダードな「防犯カメラ(監視カメラ)」。機能面やスペックが異なる屋内用・屋外用の2種類が販売されています。
もうひとつは、インターネット回線を利用し、パソコンやスマートフォンでカメラ映像を確認できる「ネットワークカメラ(IPカメラ)」です。利用環境さえ構築すれば、遠隔地からリアルタイム映像を確認可能。手軽に“リモート監視”を実現する優れもので、最近は防犯以外の目的においても活用されます。

防犯カメラ(監視カメラ)
防水・防塵に対応した屋外用カメラ、自動追跡機能など搭載する屋内用カメラなどがあります。カメラ自体に録画機能が付いていないため、別途ハードディスクレコーダーを用意しなければなりません。
近年は、リーズナブルかつ高性能な家庭用防犯カメラが登場しています。これにより、一般家庭においても、セキュリティレベルの高い防犯を実現可能です。カメラの種類や機能、設置場所や費用対効果などを比較検討し、最適な防犯カメラを設置しましょう。

ネットワークカメラ(IPカメラ)
ネットワークカメラとは、インターネット回線を利用し、カメラ映像をパソコンやスマートフォンなどの端末で確認できる防犯カメラの一種です。確認用デバイスとネットワーク環境さえあれば、外出先でもカメラ映像を確認できます。自宅にいる子ども・ペットの様子を確認したり、内蔵マイクを通じて会話したりと、防犯以外の使い方も可能です。

防犯カメラの設置で期待される効果


自宅に防犯カメラを設置することで、以下2つの効果が期待できます。

1.空き巣被害や車上荒らしの防止・解決に繋がる
防犯カメラの設置には、自宅の防犯意識の高さをアピールする狙いがあります。自身が監視下にあることがわかると、泥棒は犯行を諦める傾向にあるためです。
「日本防犯設備協会」が発行した「ホームセキュリティガイド」によると、泥棒が犯行を諦める理由の23%が「防犯カメラが付いていた」とのことです。この数字だけみても、防犯カメラの犯行抑止力の高さが伺えます。
警視庁においても、「監視性の確保」と名目で、防犯カメラの設置を強く推奨しています。プライバシー問題への配慮こそ必要ですが、適切な運用方法を遵守することで、犯罪行為の抑止・解決に繋がると考えられています。
参考:日本防犯設備協会 ホームセキュリティガイド
https://www.ssaj.or.jp/pubdoc/pdf/guidebook/171.pdf

2.外出先で子どもやペットの様子を確認できる
ネットワークカメラにおいては、外出先で子どもやペットの様子を確認できます。屋内で便利なのが、自動追跡機能を搭載するネットワークカメラです。子どもやペットの動きに合わせ、カメラが自動で追跡してくれます。

防犯カメラを選ぶ5つのポイント


ここから、最適な防犯カメラの選び方を5つのポイントに分けてご紹介します

1.予算で選ぶ
予算から防犯カメラを選ぶなら、希望台数と費用対効果のバランスを考慮する必要があります。特にカメラを複数台設置する場合、ハードディスクレコーダーとのセット商品を購入する方がお得です。その際、求めるスペックや機能についても考慮し、予算内で候補となる製品を比較しましょう。

2.設置場所で選ぶ
屋外に設置する場合は、防水・防塵対応の防犯カメラが最適です。カメラ自体の耐久性も高く、定期的にメンテナンスすれば、長期間使用できます。一方、設置場所が屋内の場合は、自動追跡機能などを備えたネットワークカメラがおすすめです。

3.防犯性や形状で選ぶ
防犯カメラの形状には、本体が筒状の「バレット型」と、半円型の「ドーム型」の2種類があります。バレット型は人目に触れやすく、高い犯行抑止効果が期待できます。一方のドーム型はカメラ本体が目立ちにくく、威圧感も与えないデザインです。監視用途をはじめ、相手をより自然な状態で撮影したい場合におすすめです。それぞれ防犯性が異なるため、目的に合わせて使い分けましょう。

4.機能で選ぶ
防犯カメラによっては、夜間撮影機能や赤外線撮影機能、センサーライト機能といった便利な機能を搭載しています。とりわけ近年注目されているのが、「PTZ(パン・チルト・ズーム)機能」を備えた防犯カメラです。
PTZ機能とは、カメラレンズの左右の向き、上下の向き、ズームイン(望遠)・ズームアウト(広角)をリモート制御できる仕組みのこと。PTZ機能を持つ防犯カメラを「PTZカメラ」といいます。
専用リモコンでカメラを自由にコントロールできるほか、インターネットに接続すれば、パソコンやスマートフォンでの遠隔操作も可能。1台で広範囲をカバーできる分、一般的な固定式の防犯カメラに比べると高価です。

5.設置台数で選ぶ
防犯カメラの設置台数は、撮影範囲や死角の数によって決まります。ドーム型の防犯カメラは、バレット型に比べて視野角が広く、結果的に設置台数を減らせるメリットがあります。

スペックの詳しい比較ポイント


ここでは、防犯カメラの製品スペックにおける比較ポイントをご紹介します。「画質」「接続方法」「夜間撮影」など、計6つのポイントをもとに、さまざまな機種を比較してみましょう。

画質
防犯カメラ選びにおいて、映像画質はとても大切です。万が一自宅に泥棒が入った場合、画質が悪くて不審者の顔や服装を特定できない恐れがあります。
一般家庭向けの防犯カメラの場合、200万画素クラスのフルHDモデルで鮮明な映像を撮影できます。ただし、これは日中に限った話です。夜間防犯を強化したいなら、夜間撮影に強い500万画素、あるいは超高画質の800万画素(4K)の防犯カメラをおすすめします。防犯カメラは画素数に比例して、防犯効果が高まるといっても過言ではありません。

接続方法
一般的に防犯カメラは、カメラ本体と録画機器・モニターを接続して使用します。その接続方法は「有線接続」と「無線(ワイヤレス)接続」の2種類があり、周辺機器の設置場所に合わせて選ぶのが基本です。
たとえば、周辺機器からやや遠い場所にカメラを設置するなら、有線接続がおすすめです。無線接続も可能ですが、カメラと周辺機器の間に障害物があると電波が届きにくく、トラブルに繋がる恐れがあります。

夜間撮影
自宅の防犯カメラには、夜間の不審者対策に有効な夜間機能搭載モデルを選びましょう。とりわけ赤外線撮影機能を搭載するモデルは、暗所においても不審者の顔・服装を鮮明に撮影可能です。また、夜間の防犯という観点では、人が近づくとライトが点灯するセンサーライト搭載モデルも有効です。侵入する不審者への警告になります。

広角レンズ
撮影視野の広い広角レンズ搭載モデルは、防犯上の死角を減らせる優れものです。1台で60~100度の画角を持ち、広範囲の撮影に対応します。広角レンズ搭載モデルをうまく使えば、防犯カメラの設置コストを大幅に削減できる可能性があります。

音声録音
防犯カメラの中には、内蔵マイクによって物音や声を収録できる機種があります。映像の動きとともに、音声もしっかりと残したい方は、マイク機能搭載モデルを選びましょう。

電源
防犯カメラを稼働させるには、電源(コンセント)が必要です。あらかじめカメラ付近にコンセントがあるか確認しておきましょう。なお、当社製品は電源映像ケーブルを採用しております。録画機側で電源を取るため、カメラ付近には必要ありません。これにより、バッテリー式の防犯カメラなどに多い「撮りたいときに電池切れ……」といったトラブルを防止します。

防犯カメラ設置時の注意点


防犯カメラを設置する際は、通行人などを許可なく撮影してはなりません。たとえ防犯目的の設置であっても、第三者のプライバシーを侵害する恐れがあります。防犯カメラの存在を周知させるため、玄関先などに防犯ステッカーを貼るのがおすすめです。また、撮影後の映像データは慎重に取り扱い、いざという時のために保管しておきましょう。

まとめ

防犯カメラは、設置目的に合わせた機能・スペックの機種を選ぶことで、優れた防犯能力を発揮します。自宅の防犯はもちろん、不審者対策や車上荒らしの防止、子ども・ペットの安全確認まで、幅広い用途で使用可能です。本記事を参考に、自宅にぴったりな防犯カメラを探してみてください。

屋外?屋内?防犯カメラの様々な設置方法と注意点を解説

屋外?屋内?防犯カメラの様々な設置方法と注意点を解説

防犯カメラを設置するにはどのような方法があるのでしょうか。今回のコラムでは、この点に焦点を当てて、防犯カメラの種類から設置場所、取り付ける手順などについて解説していきます。

またご自身で取り付ける場合の注意点も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

防犯カメラの種類

防犯カメラの設置方法を知る前に、防犯カメラの種類について把握しておきましょう。設置する場所などによって選ぶ種類が異なるためです。代表的な種類は「バレット型」「ボックス型」「ドーム型」の3種類です。

ボックス型

ハンディカメラのように長方形の形状をした防犯カメラです。コンビニや銀行、郵便局などでよく見られるタイプです。存在感があり、監視しているというイメージを与えるため犯罪防止の目的もあります。

バレット型

ボックス型とほとんど変わらない仕様になっていますが、形状が筒状になっているのがバレット型です。ボックス型よりも小型のものが多いですが、壁から飛び出しているように設置するため、店舗での犯罪防止に役立ちます。

ドーム型

半球体のドーム状になっている防犯カメラです。カメラ自体が目立たないような形状になっているため、風景に馴染ませたい場所で使用されています。主にオフィスや商業施設、マンションなどで見かけます。屋内だけではなく、屋外で使用されることもあります。

防犯カメラの設置場所

防犯カメラを設置する場所は、どこを監視したいのか、なぜ監視したいのかをまずは明確にしましょう。設置場所は、玄関や窓など複数の場所が考えられます。また屋内の場合もありますので、それぞれに設置できる場所を紹介していきます。

屋外の設置場所

屋外に防犯カメラを設置する場合は、建物の出入り口などをはじめ複数の場所が考えられます。それぞれの設置場所について解説していきます。

建物の玄関

住居だけではなく、商業施設やコンビニ、マンションなどの建物に防犯カメラを設置する場合に、最も多いのが玄関などの出入り口です。不審者の姿を捉える目的はもちろん、防犯カメラがあることで不審者の侵入防止にも役立ちます。

防犯カメラの種類はボックス型やバレット型が主流で、カメラを取り付ける際はレンズを出入り口に向けて設置します。

駐車場

駐車場に車を停めていると、所有者の目から外れてしまうことがあるため、車上荒らしや破損などに遭うことがあります。駐車場に防犯カメラが設置されていると、そうした事件や事故が発生した際はもちろん、抑止力としても活躍します。

バレット型やボックス型が主に使用されますが、屋内駐車場の場合はドーム型も設置されます。駐車場が広い場合は広範囲を撮影できるように、建物の屋根の部分など高い位置に取り付けるのがおすすめです。近くに建物がない場合は、カメラを取り付けられるポールを立てることも検討されます。注意したいのは車で死角ができることです。できるだけ死角ができないような設置場所を探して設置するようにしてください。

建物の周辺

不審者が侵入してくるのは玄関などの出入り口だけではありません。柵や塀、植物などによって死角が生まれやすいため、侵入口として使用されることもあります。そのため建物の周辺が見られるように、防犯カメラを設置しておくことも検討されます。

防犯カメラを設置する際は、建物の外壁や屋根などに取り付けます。死角が生まれやすい場合は、ポールを立てて設置することもあります。

屋内の設置場所

屋内に防犯カメラを設置する場合、建物によって設置場所が異なります。そのため、「自宅」「マンション」「オフィス」「店舗」の4つに分けて、解説していきます。

自宅

自宅に防犯カメラを設置する目的は、不審者の侵入防止のほか、高齢者や子ども、ペットの見守りなどが目的になります。不審者の侵入に備える場合は玄関の扉や1階の窓などに向けて、防犯カメラを設置します。この時はボックス型やバレット型がメインとなります。

一方、高齢者や子ども、ペットの見守りなどを目的とする場合は、部屋内などよく過ごしている場所に設置します。工事が不要な置き型のコンパクトタイプなどもよく活用されます。

マンション

マンションの場合、入居者以外にも宅急便や郵便局員など不特定多数の人が出入りします。そのため玄関やエントランスに設置するのが一般的です。また犯罪が起きやすいエレベーターや各階の廊下、階段などに防犯カメラを設置するのも一般的です。

またイタズラされやすい場所といえば、ポストの投函口です。郵便物の盗難防止に役立つほか、不要なチラシの投函を抑制することもできます。またマンションでは収集日以外のゴミ出しが問題になることもあるため、ゴミ収集場所に防犯カメラを設置しているケースもあります。映像に残しておくことで、トラブルの解決にも役立ちます。

玄関ではバレット型やボックス型が用いられますが、エントランスやエレベーター内ではドーム型が使用されることもあります。

オフィス

人の出入りが多いオフィスは、トラブル発生時のために防犯カメラを設置することもあります。そのため広範囲を撮影するタイプがおすすめです。重要書類を扱うこともあるため、死角になりにくいように撮影範囲の広さに合わせて複数箇所に設置することもあります。

また分かりにくい防犯カメラよりも、存在感のある大きな防犯カメラを設置することで、防犯効果を得られることもあります。その場合、ドーム型よりも、ボックス型やバレット型が第一候補になります。

店舗

スーパーやコンビニ、小売店では、万引きや内引きなどの防犯目的でも防犯カメラを設置します。そのため店内の四隅などにバレット型やボックス型を設置して広範囲に撮影するほか、レジ回りにも防犯カメラのレンズを向けます。お客様とトラブルが発生した場合に、事実確認や原因究明を手助けしてくれます。

不審者の侵入に加えて、スタッフによる内引きの予防や監視をするために、バックヤードに防犯カメラを設置することもあります。また駐車場がある場合は、駐車場に設置するケースもあります。違法駐車や長時間駐車を防止するだけではなく、ゴミの不法投棄を抑制するのにも役立ちます。撮影する範囲が狭くてもいいため、ボックス型やバレット型を選ぶのが一般的です。

防犯カメラの設置方法

防犯カメラを設置するには、自分で取り付ける方法と専門業者に依頼する方法があります。それぞれに分けて解説していきます。

自分で取り付ける場合の設置手順

防犯カメラの設置方法や取り付け場所の知識があれば、自分で取り付けることができます。機種にもよりますが、大掛かりな工事が不要なものを選べば、比較的簡単に設置することが可能です。自分で設置するメリットは費用を抑えられることです。それに対してデメリットは配線の難しさです。

では、詳しい手順を見ていきましょう。

①設置場所を決定する

前項で紹介したように、防犯カメラの設置場所には候補が複数あります。そのためどこに防犯カメラを設置するのか、最初に決めましょう。このときに重要なのが、不審者の侵入を防止したいのか、駐車場の監視か、など目的を明確にしておくことです。

②設置場所を確認する

防犯カメラの設置場所を決めたら、実際に設置しても問題ないか確認をします。外壁や雨樋、支柱、軒下などに取り付けることになりますので、防犯カメラが設置できる状態か確認します。破損はないか、破損があった場合は他の場所にするのか、補修をするのかなどを判断します。

設置場所を確認することで、防犯カメラの設置方法なども決定することができます。

③必要な道具を用意する

防犯カメラを設置するには、道具が揃っている必要があります。どのような道具が必要か、確認してください。

  • 脚立
  • ドライバー
  • ペンチ
  • ラジオペンチ
  • ノコギリ
  • 取り付け用の角材、など

取り付け方法や取り付ける場所、取り付ける防犯カメラの機種によって異なりますので、状況に合わせて必要な道具を用意しましょう。

④防犯カメラを設置する

ドライバーなどを使用して、設置したい場所に防犯カメラを設置します。その後、電源や録画装置、モニターなどとケーブルで接続し、ケーブルを防水処理します。コンセントにつなぎ、電源を入れて、モニターで映像を確認したら防犯カメラの設置は終了です。

ただし撮影したい場所にカメラが正しく向いていないことがあります。そのためモニターを確認しながら、レンズのカメラを調整して終了となります。

専門業者に依頼する場合

防犯カメラを設置するには専門知識や技術が必要なため、専門業者に依頼するのが最適です。例えば個人では難しい場所でも、専門業者であれば適切に設置できます。そのため最適な場所への設置が可能となり、防犯効果を高められるメリットもあります。

その一方で、設置費用が発生するのがデメリットです。また希望の時間に都合が悪いケースもあり、取り付けたいときに取り付けられないこともあります。この点もデメリットの一つです。

設置業者によって工事費用やサービス内容、アフターサービスに違いがあるため、選ぶ際は慎重に行いましょう。

防犯カメラを設置する際の注意点

防犯カメラを取り付ける方法について把握したところで、注意点についても見ていきましょう。

メンテナンスしやすい場所に設置する

防犯カメラを設置することができても終わりではありません。故障したり、レンズが汚れた際などにメンテナンスができないと、映像が適切に録画されないことがあるからです。そのため日頃から、メンテナンスができる場所に設置するようにしましょう。

またメンテナンスは自分で行うのか、できない場合はどうするのか、などもあらかじめ決めておきましょう。故障を発見した際に修理まで時間がかかってしまうと、防犯カメラの映像に空白ができてしまいます。

プライバシーに配慮する

防犯カメラの映像は個人情報に該当します。そのためプライバシーに対する配慮が欠かせません。例えば、隣家の窓が映ると、住んでいる人の生活を映像に記録してしまうこともあります。

多くの自治体では防犯カメラの設置に関してガイドラインを設けています。防犯カメラを設置する際は必ずガイドラインに目を通し、ルールに違反しないように取り付けるようにしましょう。

まとめ

今回のコラムでは、防犯カメラを取り付ける方法を解説しました。DIYの知識があれば、ご自身でも取り付けることができます。ただし設置場所によってご自身では難しかったり、穴を開けるような大規模な作業が必要な場合もあります。

難しいと感じた場合は、お近くの専門業者にご依頼ください。

  • 2022.08.22
  • 10:10

工事不要の屋外用防犯カメラとは? 注意点や選び方も解説

工事不要の屋外用防犯カメラとは? 注意点や選び方も解説

防犯カメラを取り付けるには、設置工事が必要と思っている方が多いでしょう。しかし工事の必要がなく、ご自身で手軽に取り付けられる機種も増えています。

そこで今回のコラムでは、設置工事をする必要がない屋外用防犯カメラについて取り上げます。仕組みや特徴はもちろん、選び方や注意点についても解説していきます。

工事不要の屋外用防犯カメラとは

防犯カメラを動かすには、電源と映像データを伝送するための配線が必要になります。そのため防犯カメラを固定するのに加えて、電源確保と配線するための工事をする必要があるのです。

しかし、こうした工事を行わなくても、稼働する防犯カメラが市販されるようになっています。具体的な仕組みは「自前で稼働する」ことと、「データの伝送を無線で行う」ことです。この2つが備わっていると、大規模な工事は必要ありません。それぞれについて見てみましょう。

自前で稼働する仕組みとは

電気によって稼働するのに、電源から電気の供給を受けずに稼働しているものがあります。例えば、電卓などです。一般的に電卓は、電池やソーラー光などが電源になっています。それと同様に、電源から電気の供給を受けないでも稼働する防犯カメラがあります。「バッテリー」「電池」「太陽光」によって、電源を確保しているからです。

バッテリー式は、充電したバッテリーを使うことで電源を確保することができます。一方の電池式は電池によって動作するタイプです。また太陽光式は、防犯カメラ本体にソーラーパネルが付いているため、24時間の稼働が可能になっています。

メリットとデメリット

電源を内蔵しているため、どこにでも設置できるのがメリットの一つです。コードなどの配線工事が必要ないため、コストも削減できます。

一方、デメリットは、バッテリー式や電池式の場合、定期的に交換したり、充電する必要があります。知らずにバッテリーや電池が切れていて、映像が記録されていないことも考えられます。

無線伝送できる仕組みとは

通常の防犯カメラは、映像データを伝送するためにケーブルの配線工事が必要です。しかしインターネットなどの無線通信を用いて映像データを伝送することができる機種があります。そのため配線工事が不要なのです。

ただし家庭にWi-Fi設備があることが必須になります。また映像データを受信するために、スマートフォンやパソコン、タブレットなどの端末も必要です。

Wi-Fi環境がない場合は、APモードを搭載している防犯カメラを活用することもおすすめです。APとはアクセスポイントのことで、APモードの電波が届く範囲内であればスマホで視聴と操作ができる仕組みになっています。

メリットとデメリット

映像データはスマートフォンやパソコン、タブレットで受信できるため、新たに機器を購入する必要はありません。しかも家から離れた場所でも、防犯カメラの映像を確認することができます。

一方、デメリットは家庭にWi-Fi機器がない場合は新たに購入する必要があることです。防犯カメラの設置場所とWi-Fi機器との距離が離れている場合は、データの伝送がうまくいかないこともあり、その場合はさらに中継機を購入することになります。

またWi-Fi機器の不具合によって、データ伝送ができなくなる可能性もあります。単なる電波障害であれば問題を解消すれば普段通りに使えますが、意図的に侵入されてしまうこともあります。その場合、Wi-Fi機器を勝手に使われるだけではなく、個人情報が流出する危険もあります。

屋外用防犯カメラの選び方

工事のいらない屋外用防犯カメラについて特徴を把握したところで、どのような防犯カメラを選ぶといいのかポイントを紹介していきます。

電源の確認

大規模な工事がいらない屋外用防犯カメラを選ぶ際に、まず確認したいのは電源です。前述したように、代表的なのはバッテリー式、電池式、太陽光式の3つです。それぞれのタイプについて、選ぶ際のポイントを紹介します。

  • バッテリー式…定期的な充電が必要になるので、バッテリーの容量を確認しましょう。充電の頻度はどれくらいになるか、把握することも大切です。バッテリーの容量が大きい方が、充電の頻度は少なくなります。
  • 電池式…乾電池の種類を確認することに加えて、充電式の電池を使えるかどうかも確認しておきましょう。充電式の電池が使えるのであれば、長い目で見るとコストを削減できます。
  • 太陽光式…太陽光によって発電するため、バッテリーを充電したり、電池の入れ替えなどの必要がありません。ただし太陽が当たる場所に設置できるか、太陽光で発電できない場合に他の電源を確保できるか、確認する必要があります。

人感センサーの有無

電源がバッテリーや電池、太陽光であれば、電力消費が少ない方が長い時間稼働することができます。そのため常時稼働するタイプよりも、人感センサーや動体センサーによって動きを感知したときに稼働するタイプがおすすめです。

また人感センサーによってどのように稼働するのかも大切です。自動的に録画が開始されることになりますが、録画時間を選べるかなども確認してください。

Wi-Fi機器との接続方法

Wi-Fi機器と接続する場合、撮影した映像はスマートフォンやパソコン、タブレットなどの端末で視聴することになります。このときに確認したいのが専用アプリの使い勝手です。防犯カメラが稼働した時点で端末にどのように表示されるのか、アプリからはどのような操作ができるのか、なども確認しましょう。また、ご自身が所有している端末が対応機器になっているのかも重要な確認事項です。

固定方法の確認

屋外に設置することを前提とすると、防犯カメラを固定する際の方式も要確認です。工事がいらないタイプでは、ビスで固定するほか、粘着式のスタンドや両面テープ、マグネットなどで固定することになります。

ビスで固定する場合は、取り付ける場所にビスが打ち込めるか、ビス以外の場合はその方法で適切に固定できるのか確認してから購入しましょう。

防水・防塵性能を確認

屋外に設置するため、防水性能と防塵性能について確認しましょう。防塵性能が弱いと汚れやすく、防水性能が低いと雨などによって防犯カメラは故障してしまいます。

防水・防塵性能はパッケージや概要欄に記入されています。表記の方法は「IP◯△」といったように、数値が記入されています。「◯」が防塵性能で0〜6の7等級、「△」が防水性能で0〜8の9等級で表示されています。数字が高い方が性能は高いので、できるだけ大きい値のものを選ぶようにしましょう。

夜間撮影機能の確認

夜間の防犯対策を強化したい場合は、夜間撮影機能を確認しましょう。夜間撮影機能には複数の種類があり、機能によって撮影できる映像が異なるためです。主な夜間撮影機能の種類は「赤外線暗視カメラ」「高感度暗視カメラ」「LEDライトカメラ」です。

  • 赤外線暗視カメラ…真っ暗な状態でも移すことができますが、基本的に夜間はモノクロ映像になります。
  • 高感度暗視カメラ…わずかな光を利用して撮影することができます。夜間でもカラー映像で撮影するのが特徴です。
  • LEDライトカメラ…人感センサーが反応してLEDライトを照射して撮影します。そのためカラーで撮影ができますが、光が当たっていない箇所は見えづらい可能性があります。

このようにそれぞれによって特徴があります。これらを把握して、必要な機能を選ぶようにしましょう。

撮影画質の確認

防犯カメラの映像は画質によって見えやすさが異なります。画質は画素数で表示されており、家庭用の防犯カメラであれば100万画素〜400万画素のものが大半を占めます。

値が大きいものほど画質は良くなっていきますが、家庭用であれば200万画素〜400万画素程度が最適です。100万画素程度であれば画質が悪く、詳細まで確認することはできないくらいです。一方、400万画素以上の場合は細部までの撮影が可能ですが、設置コストが高くなります。ただし遠くまで綺麗に撮影したいのであれば、400万画素以上の防犯カメラを設置するのもおすすめです。

録音機能の有無

集音マイクを搭載している防犯カメラでは、設置場所の周囲の音声を記録することができます。例えば、不審者が侵入した際に、映像だけでは証拠にならないケースもあります。しかし音声も録音されていると、証拠能力としての効力が上がるのです。

また防犯カメラの死角やフレーム外で異変があった場合、映像がなければどのような状況か分かりません。しかし音声が録音されていれば、事件解決の手がかりになることもあります。そのため防犯対策をより強化したい場合は、録音機能が搭載されている機種を選ぶことがおすすめです。

工事不要の屋外用防犯カメラの注意点

大規模な工事がいらない屋外用防犯カメラはメリットも豊富ですが、注意すべきポイントもあります。2つ紹介します。

Wi-Fi機器によるデータ伝送は危険も潜んでいる

デメリットの項目でも紹介しましたが、Wi-Fi機器は悪用されることもあります。特に家の外まで電波が届く強度が強いWi-Fiの場合は、危険にさらされることも多くなります。

パスワードを割り出されて知らない間にインターネット回線を利用されることがありますが、さらに危険なのは個人情報が流出する可能性があることです。防犯対策のために導入した防犯カメラによって、セキュリティが甘くなってしまうのは本末転倒です。慎重に検討し、対策も考えておきましょう。

購入後にトラブルが発生することも

防犯カメラを専門業者に依頼する場合、性能や設置場所などを業者が確認して最適な機種を提案してくれます。それに対して、工事が不要なタイプはインターネットなどで購入できるため、記載された性能などを頼りに購入してしまいます。

そのため実際に取り付けてみると、Wi-Fiの電波が届かない、映像が暗い、きちんと固定できないといったトラブルが起きてしまいます。そのため保証や交換など購入店舗によるアフターサービスなども検討して、購入の判断をするようにしましょう。

まとめ

防犯カメラは設置工事が必要になるのが一般的ですが、最近は手軽に取り付けることができるモデルが市販されるようになっています。ポイントは自前の電力で稼働できることと、無線通信によってデータ伝送が行えることです。

今回のコラムでは、大規模な設置工事がいらない防犯カメラの仕組みや、選ぶ際のポイントなどを紹介しました。どこに、どのように取り付けるのか、自分で取り付けることができるのか、などを適切に判断してから購入するようにしましょう。

  • 2022.08.22
  • 10:09

自分で設置できる!?手軽な防犯カメラの選び方ガイド

自分で設置できる!?手軽な防犯カメラの選び方ガイド

防犯カメラを導入するにはどのような機種を選ぶといいのか、特に初めての場合は悩んだり、分からなかったりするものです。そこで今回のコラムでは、防犯カメラを手軽に選べるように、ステップ式で選び方を紹介していきます。

ステップ1 設置場所や目的を確認する

一般家庭に防犯カメラを取り付けようとする場合、まずはっきりさせたいのが目的です。具体的には下記のような目的が考えられ、設置場所もある程度決めることができます。

  • 訪問者などを確認→門や玄関
  • 不審者が侵入しないかチェック→裏口や勝手口
  • 死角になりそうな場所の見張り→裏口や勝手口、住宅の周辺
  • イタズラ防止→接道部分、塀や植木、ゴミ捨て場
  • 車や倉庫の確認→駐車場や倉庫
  • 家族やペットの見守り→住宅内

もちろん防犯カメラは1台だけではなく、必要に応じて複数台を導入することができます。必要な場所、目的や予算に合わせて台数を決めていきましょう。

ステップ2 防犯カメラの基本情報を確認する

ひと言で防犯カメラといっても複数の種類があり、さらに基本的な構造もさまざまです。そのためどのような防犯カメラが必要になるのか、基本的な情報を確認しましょう。

形状を選ぶ

防犯カメラの形状には、いくつか種類があります。代表的なのは「ボックス型」「バレット型」「ドーム型」の3種類です。

ボックス型

コンビニや銀行、郵便局などで見られる、ハンディカメラのような長方形に近い形をしている防犯カメラです。存在感があるため監視しているというイメージを与え、スーパーなどでは万引き防止としても活用されています。

バレット型

ボックス型とほとんど変わりませんが、筒型をしているのがバレット型です。一般的にボックス型よりも小型ですが、壁から飛び出しているように設置するのが特徴です。そのためボックス型と同様に、店舗では犯罪に対する抑止力を期待して設置されています。

ドーム型

主にオフィスや商業施設、マンションなどで見かけるのがドーム型の防犯カメラです。半丸型のドーム状になっており、風景に馴染ませたい場所で使用されることが多い形状です。撮影していることを分かりにくくしたいという場合に、よく活用されます。

電力供給方法を選ぶ

防犯カメラは電力によって動作するため、どのように電力を供給するのかによっても選ぶ機種が異なります。具体的にはコンセントにつないで電源を得る方式と、防犯カメラ自体で電力を得る方式があります。それぞれについて見てみましょう。

コンセントタイプ

防犯カメラとコンセントをケーブルでつないで電源を得る方式です。通常は防犯カメラにACアダプターが付属されていますが、防犯カメラを設置する場所とコンセントの位置によって延長コードを追加することもあります。

防犯カメラに付属しているケーブルは、映像用と電源用が途中で分岐するタイプのものが一般的です。そのためコンセントと映像を受信するレコーダーの位置などを確認して、延長コードを選ぶようにしましょう。

電源不要タイプ

コンセントからの電力を必要としないタイプには、バッテリー式、電池式、太陽光式の3つがあります。それぞれのタイプについて特徴を見ていきましょう。

  • バッテリー式…内蔵したバッテリーを充電して使用するタイプです。定期的な充電が必要で、バッテリーの容量が多いほど充電する回数は少なくなります。
  • 電池式…乾電池から電力を得て稼働するタイプです。電池は消耗品ですので、切れてしまうと稼働しなくなります。そのため定期的な交換が必要です。
  • 太陽光式…太陽光をキャッチするソーラーパネルがセットになっているタイプです。ソーラーパネルと一体になっているモデルと、ソーラーパネルを別途壁に固定するモデルがあります。

ステップ3 防犯カメラの基本性能を確認する

次に設置場所や設置目的に応じて、防犯カメラの基本性能を確認しましょう。必要な基本性能がなければ、欲しい映像を残すことができない可能性があります。今回は4つの性能について取り上げています。

画質

映像の画質は、フレームレート(fps)と解像度(画素数)で決まります。フレームレートとは1秒間あたりの静止画のコマ数のことで、数が多いほど映像はなめらかに見えます。反対に数が少ないと、カクカクした映像になってしまいます。

一方の解像度は、映像の元となる点の数です。大きいほど鮮明な映像になりますが、一般的な家庭用の防犯カメラであれば200万画素〜400万画素が最適です。

耐久性

屋外に設置する場合に確認したいのが耐久性です。特に気をつけたいのが防塵・防水性能です。電子機器の防水・防塵性能は、通常「IP規格」が採用されています。そのためパッケージなどの表示を確認することで、耐久性をある程度確認することができます。

IP規格の表示方法は「IP◯△」となっており、「◯」が防塵性能で、「△」が防水性能を表しています。具体的には、防塵性能は0〜6の7段階、防水性能は0〜8の9段階になっており、数字の値が大きいほど性能が優れています。

例えば「IP65」という表記になっていれば、防塵性能は「完全な防塵構造」、防水性能は「いかなる方面からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない」ということになります。

記録媒体

防犯カメラで撮影した映像データを、どのように記録するのかも確認しましょう。代表的な記録媒体は下記になります。

  • HDD…パソコンなどの本体に内蔵されるハードディスクのことです。レコーダーに接続するタイプの防犯カメラは、レコーダーのHDDに記録することになります。
  • SDカード…小型カードタイプの記録媒体です。防犯カメラの挿入口にSDカードを差し込むことで、映像を記録することができます。
  • SSD…ノートパソコンなどの記録媒体として知られています。保存容量が大きいため、屋外の防犯カメラでよく使われています。
  • クラウド…インターネット上のクラウドサービスを使用して、映像を記録する方法です。どこからでもアクセスできますが、月額利用料が必要になるケースがあります。

それぞれの記録媒体によって、録画映像の確認方法が異なっていたり、録画できる時間が異なっています。そのため記録媒体の確認も忘れずにしましょう。

夜間の撮影方法

防犯カメラを夜間でも使用する場合、撮影方法を確認しましょう。主に「赤外線暗視カメラ」「高感度暗視カメラ」「LEDライトカメラ」の3つの種類がありますが、それぞれで特徴が異なります。具体的に見てみましょう。

  • 赤外線暗視カメラ…基本的に夜間はモノクロ映像になり、鮮明な映像が必要な場合は向いていないとされます。
  • 高感度暗視カメラ…わずかな光を利用することができるため、夜間でもカラー映像で撮影することができます。
  • LEDライトカメラ…人感センサーが反応すると、LEDライトを照射して撮影するタイプです。カラーでの撮影もできますが、光が当たっていない箇所は見えづらい可能性があります。

このように夜間の撮影方法は搭載しているカメラによって違います。得られる映像も異なるため、慎重に検討してから選びましょう。

ステップ4 必要な機能を確認する

次に確認するのは防犯カメラに搭載している機能です。機能は、必要なものがあればいいため、どのような目的で使うのか、などを確認してから判断するようにしましょう。

人感センサー

人感センサーは、動いたものをキャッチした際に撮影を始める機能です。人感センサーがない機種の場合は24時間連続で録画することになりますが、人感センサーがあれば必要なときだけ撮影することができます。

メリットは、映像を記録する媒体の容量や、電力が最小限になることです。そのため、特に犯罪頻度の多くない場所では、人感センサーがあると役立ちます。

録音機能

録音機能は、映像だけでは判断しづらい場合などに有効です。例えば、防犯カメラの死角やフレーム外で異変があった場合です。映像に何も映っていなければ異変があったことは分かりませんが、異音が残っていれば事件や事故などの手がかりになることもあります。

また映像だけでは分からなくても、音があることでよりはっきりすることがあります。例えば、窓を割られた際などに、音があると証拠として信頼度が増します。このように防犯対策がより強化されるため、映像だけでは不安な場合は録音機能付きの防犯カメラがおすすめになります。

ズーム機能

防犯カメラのズーム機能には「デジタルズーム」と「光学ズーム」の2つがあります。それぞれの違いは、下記のようになっています。

  • 光学ズーム…焦点距離を変えて被写体を拡大させることができます
  • デジタルズーム…すでに録画されている映像を拡大させることができます

光学ズームは、どの程度拡大するといいのか、あらかじめ確認しておきましょう。大きく拡大できるズーム機能が欲しい場合、高額になることもあります。

また、左右上下、望遠・広角といったように、レンズを自由に動かせるPTZという機能もあります。このPTZ機能が搭載されている防犯カメラは、PTZカメラとも呼ばれます。

オートフォーカス機能

被写体に自動でピントが合わせられるのがオートフォーカス機能です。不審者を感知したときに、顔や車のナンバーなどにピントを自動で合わせられるのが特徴です。オートフォーカス機能のメリットは、ピントが合っていないため、鮮明に見えないという事態が起きないことです。

ステップ5 工事費用を確認する

防犯カメラを設置するには、専門業者に設置工事を依頼するのが一般的です。そのため防犯カメラ本体の価格に加えて、工事費用の予算をある程度把握しておくようにしましょう。

防犯カメラの工事費用は、地域によって相場が異なります。また設置場所の状態によっても工事価格に差があります。導入する前に詳細に入りたい場合は、専門業者に見積もりを依頼する方法もあります。設置工事だけであれば3万円前後〜10万円前後が相場になります。

また工事が不要な無線通信を用いた防犯カメラも市販されています。ケーブル接続工事が不要なため、予算が合わない場合はこうした防犯カメラを選ぶのもいいでしょう。例えば、1台は設置工事をして、2台目以降は工事不要の防犯カメラを設置するという方法も考えられます。複数の防犯カメラを設置したい場合に、工事費用を抑えることができます。

まとめ

防犯カメラを選ぶには、基本情報や性能、機能など、さまざまな項目を確認する必要があります。今回のコラムでは、5つのステップに分けて紹介しました。一つずつ順番にクリアしていくことで、自分が求めている防犯カメラが手軽に分かるようになっています。

ご自身にピッタリな防犯カメラを見つける際に、ぜひお役立てください。

  • 2022.08.22
  • 10:08

サーマルカメラとは?特徴と活用方法を紹介

サーマルカメラとは?特徴と活用方法を紹介

新型コロナウィルスの感染症拡大によって、耳にすることが多くなったサーマルカメラですが、どのような仕組みなのか知らない方も多いでしょう。

そこで今回のコラムでは、サーマルカメラの仕組みや特徴を解説し、活用方法についても紹介します。

サーマルカメラとは

サーマルカメラは簡単に説明すると、対象物の温度を測ることができるカメラ型の装置です。似たような言葉で「サーモグラフィー」を知っている方もいるでしょう。特に夏の暑さなどを表現するのに、テレビなどでサーモグラフィーを用いていることがあります。温度の高さを、赤と青で表現している映像を見たことある方も多いはずです。

実はこのサーモグラフィーとは、サーマルカメラで撮影した映像や画像のことです。つまりテレビなどでサーモグラフィーの映像を映し出しているときに、使用されているのがサーマルカメラなのです。

サーマルとは「熱の」を意味する英語で、「themal」と書きます。サーマルカメラは一般的な名称ですが、そのほかにサーモカメラやサーモグラフィカメラとも呼ばれます。サーマルカメラの大きな特徴は、対象物の温度が高い部分は赤く、低いところは青く表示される仕組みになっていることです。つまり対象となっている人やモノの温度が、ひと目でわかるというのが大きな特徴なのです。

次の項目で、具体的に見ていきましょう。

サーマルカメラの仕組み

熱を感知するのが特徴のサーマルカメラですが、同じように熱を測ることができる温度計や体温計などとは違う仕組みを持っています。それが直接モノに触れて熱を検知する接触式とは異なる非接触式です。遠赤外線を検出することで、熱を計測しているからです。

遠赤外線は、人体はもちろん地球上のすべての物体が発している、人の目で見ることができない電磁波です。この遠赤外線の特徴は、温度が上昇するのに合わせてエネルギーも強くなることです。反対に温度が低いと遠赤外線も弱くなるのです。

サーマルカメラの仕組みは、この遠赤外線の性質を活用しています。搭載しているセンサーで検知した遠赤外線を分析し、温度が高ければ(遠赤外線が強ければ)赤く、温度が低ければ(遠赤外線が弱ければ)青く表示するのです。サーモグラフィーはこのように検出された温度を画像処理することで、対象物の温度を分かりやすく表示しているのです。

近年は多彩な機能が搭載されたサーマルカメラも登場しています。例えば、新型コロナウィルスによってマスクを着用している人が増えていますが、マスクを着用していることをチェックする機能、発熱している人を検知するとアラームが鳴る機能なども活用されています。

それでは、サーマルカメラの具体的な特徴について見ていきましょう。

サーマルカメラの特徴

サーマルカメラの熱を検知する仕組みについて解説しましたが、具体的な特徴も紹介していきます。

非接触で温度が計測できる

前項でも紹介した通り、サーマルカメラは人やモノが発する遠赤外線をセンサーで検知します。そのため直接触れることなく、温度を計測することができます。つまり接触による感染リスクがなく、体温を測ることができるのです。

暗い場所でも撮影ができる

通常のカメラであれば、明るさや光がないと全体的に暗い映像や画像になってしまいます。しかしサーマルカメラは遠赤外線を検知する仕組みになっているため、光や明るさが足りなくても問題なく撮影できます。

また霧や煙など視界が不明瞭な場所でも、遠赤外線を検知することができます。そのため、暗い場所はもちろん逆光、見通しの悪い場所など、どのような環境でも使用することができるのです。

簡単に設置することができる

サーマルカメラは病院や商業施設、ビルのエントランスなど、あらゆる場所で見ることができます。それは設置するのが簡単だからです。タイプはさまざまあり、スマートフォンを一回り大きくしたくらいのサイズのタイプもあります。このようなタイプはタブレット型と呼ばれ、三脚などを利用することですぐに使用できるようになります。

サーマルカメラのタイプ

サーマルカメラの特徴を把握したところで、多彩に用意されているサーマルカメラのタイプについて見ていきましょう。タイプによって活用方法も、設置場所も異なります。

ガンタイプ

サーマルカメラとしては最も一般的なのがガンタイプです。長細い箱のような形をしており、バレットタイプとも呼ばれます。監視カメラや防犯カメラに、温度測定を追加する際などに用いられます。建物のエントランスに設置することで、入場者の温度を計測する際に活躍します。

ドームタイプ

ドームタイプは、半球体の形状をしているサーマルカメラです。オフィスビルなどの天井に設置されているため、来場者や入場者に不快感を与えずに対象物の温度計測ができます。基本的な性能はガンタイプと同じです。

タブレットタイプ

タブレットタイプは一体型やスタンド型とも呼ばれ、端末だけで操作できるのが特徴です。スマートフォン程度の大きさで、利用者が顔や手首などを画面に近づけることで温度計測を行います。ショッピングセンターや小売店などの入口でよく見かけるタイプです。

ハンディタイプ

ハンディタイプは、手に持って利用することができるタイプです。一人ずつ体温を測るため、コンサート会場などでイベントスタッフが入退場者の体温を測定する際などに使っています。ガンタイプやドームタイプのように、複数の人の体温を一度に測ることはできません。

サーマルカメラの活用目的

これまで紹介したように、サーマルカメラは人やモノの温度を測ることができる装置です。特に新型コロナウィルス感染症が拡大してからは、下記のような幅広い場所で導入されるようになっています。

  • 大型イベント会場の入退場口
  • 病院やクリニックなどの医療機関
  • 学校
  • 幼稚園や保育園
  • ショッピングセンター
  • 空港
  • オフィスビルやマンションの入り口
  • 店舗
  • テーマパーク、など

どのような目的で導入されるのか見ていきましょう。

感染症対策

サーマルカメラを見る機会が多くなった原因の一つは、多くの人が集まる場所で、感染症対策の一つとして用いられているからです。新型コロナウィルスだけではなく、インフルエンザウィルスなどでも症状の一つに発熱があります。そのため来場者や入場者の体温を測ることで、感染症患者と見られる人を即座に発見することができるのです。

監視

サーマルカメラは人が多く集まる場所だけではなく、高速道路やトンネル内、空港・港湾などにも設置されています。それは異常事態が起きていないか監視するためです。視界が不明瞭な場所でも撮影することができるため、こうした場所でも効果を発揮するのです。

電気やガス設備などの点検

サーマルカメラは人体だけではなく、あらゆる対象物の熱を検知することができます。そこで設置されるケースが多いのが、電気やガス設備の点検や整備を行う工場です。ガス漏れや異常な発熱などを素早く検知するため、火災を予防したり、火災が起きた際の早期発見にもつながるのです。

サーマルカメラを選ぶ際のポイント

サーマルカメラには多彩な機能やタイプがあり、また導入する場所によっても必要な機能が異なります。そこでサーマルカメラを選ぶ際のポイントについて解説します。

検温できる範囲

サーマルカメラによって、対応できる範囲や距離が異なります。そのため多くの人の検温を一度に行いたい場合は、広範囲に対応したタイプを選ぶ必要があります。一方、一人ずつ検温したい場合は、ハンディタイプやタブレットタイプなどが第一選択肢になります。

検出スピード

サーマルカメラに顔や手首などを近づけた際に、検温が終わると「ピっ」といった機械音が鳴り、正常に温度測定ができたことを教えてくれます。この検出スピードは、各メーカーや機種によって異なります。もちろん検出スピードは速い方が待機列はできにくいため、入場者のストレスにもなりません。そのため多くの人の検温を行う場合は、特に検出スピードが速い機種を選びましょう。

アラート機能の有無

設定した温度よりも高い人を検出した際に、音が鳴る機能を「アラート機能」と言います。発熱症状のある人をすぐに発見できるため、便利な機能です。お客様などに向けてアラート機能を利用する予定であれば、不快にさせないようなアラート音を設定できる機種がおすすめです。

マスク着用検出機能の有無

サーマルカメラの中には、マスクを着用しているのか検出できる機種もあります。そのため検温とマスク着用を同時に確認することができます。感染予防を強化したい場合などに活躍してくれます。

顔認証機能の有無

オフィスなどの入り口に設置されることが多いのが、顔認証機能をプラスしたサーマルカメラです。検温と顔認証が同時にできるため、感染症対策とセキュリティ対策が一度にできます。例えばオフィスに設置した場合、何度も足を止める必要がないため、快適な仕事環境の提供につながります。

このようにサーマルカメラは多機能化、高性能化が進んでおり、感染症対策だけではなく幅広く利用されるようになっています。ぜひ導入を検討してください。

まとめ

新型コロナウィルス感染症の拡大によって、広く知られるようになったのがサーマルカメラです。ショッピングセンターや医療機関、イベント会場、スポーツ会場などで感染予防を目的に導入されることが多くなっています。

今回のコラムでは、サーマルカメラの仕組みや活用方法などを解説しました。最近は感染症予防のほか、さまざまな機能を活用することによって、多彩な使い方ができるようになっています。ご家庭や飲食店、クリニックといったように、今後も活用シーンはさらに広がっていくと推測されています。

  • 2022.08.22
  • 10:12

故障?防犯カメラが映らないときのチェックポイントを解説

故障?防犯カメラが映らないときのチェックポイントを解説

防犯カメラは精密機器ですから、突然映らなくなることもあります。映像が映らないと故障と思ってしまいがちですが、自分で症状を改善させる方法もあります。

そこで今回のコラムでは、防犯カメラが突然映らなくなったときのチェックポイントを解説していきます。

防犯カメラが映らないときのチェックポイント

防犯カメラが映らないときにまず確認するのが、どのような状態になっているかです。考えられるのは、下記の3つに何らかのトラブルがあることです。

・防犯カメラ自体に問題がある
・モニターに問題がある
・レコーダーに問題がある

それぞれに見ていきましょう。

防犯カメラ自体に問題があるか確認する際のチェックポイント

防犯カメラ自体が故障しているか確認する際は、下記の3つの点がチェックポイントになります。

・電源トラブル…まずは防犯カメラの電源プラグが、コンセントに適切に挿し込まれているか確認してください。何らかの拍子で電源プラグが抜けたり、緩んだりすることがあります。防犯カメラの電源プラグがコンセントに挿さっていない場合は、挿してみて電源が入るか確認してください。電源プラグが挿さっているのに防犯カメラの電源ランプがついていない場合は、通電システムが故障していると考えられます。

・映像用ケーブルのトラブル…防犯カメラで映した映像がレコーダーに届いていない場合は、映像用ケーブルや機器との接続部分に何らかの原因があります。映像用ケーブルがしっかり接続されているか、またどこかで断線していないか確認してください。

・防犯カメラ自体の故障…防犯カメラ自体に電源が入っており、さらに映像ケーブルに問題が見つけられない場合は、防犯カメラ自体に問題がある可能性があります。このときに確認するのが電源ランプです。通電システムに問題があれば、電源ランプが点灯していても防犯カメラ本体は冷たくなります。そのため電源が入った状態で触ってみてください。カメラが設置されている環境にもよりますが、カメラが冷たいままであれば通電されていないと考えられます。

モニターに問題があるか確認する際のチェックポイント

防犯カメラで映した映像が見られない場合、モニターに問題がある可能性もあります。チェックポイントを確認しましょう。

・電源トラブル…電気機器なので通電していないと、何も映すことができません。そのため電源が入っているのか確認してください。コンセントと電源プラグはもちろん、モニター側の電源差し込み口も確認してください。

・映像用ケーブルのトラブル…カメラの映像はHDMIケーブルなどの映像用ケーブルを使ってモニターに送られてきます。そのためこの映像用ケーブルにトラブルがあると、モニターでは映像は見られません。まずは映像用ケーブルがモニター側の挿し込み口にしっかり挿さっているか、確認しましょう。静電気などでホコリが付着していると、接触不良を起こしている場合もあります。一度映像用ケーブルを抜いて、乾いた布などで軽く拭いてもう一度挿し込んでみてください。

・バックライトのトラブル…液晶モニターのバックライトには寿命があり、一般的には15,000時間〜50,000時間で寿命がくるとされます。モニターを長期間使用しているようであれば、寿命が迫ってきていることも考えられます。バックライトだけを交換できないモニターの場合は、モニター自体を交換する必要があります。

レコーダーに問題があるか確認する際のチェックポイント

モニターで防犯カメラの映像が見られない場合、防犯カメラかモニターにトラブルがあることが第一に推測されますが、レコーダーに問題がある場合でも同様の状態になることがあります。詳しく見てみましょう。

・電源トラブル…電源ランプがついているか確認してください。カメラやモニターと同様にコンセントから電源プラグが外れている場合があります。外れている場合はもう一度挿し込んでください。

・HDDの消耗…レコーダー内で映像を録画する重要な部品がHDD(ハードディスクドライブ)です。このHDDは消耗品で、時間とともに劣化してしまいます。一般的な市販品のレコーダーの場合、寿命は約30,000時間、およそ3年とされます。HDDが消耗している場合は、HDDを交換する必要があります。

・レコーダー自体の故障…レコーダー自体に電源が入っているのに動作しない場合は、何らかの原因でフリーズしていることが考えられます。この場合、レコーダーを再起動すると、不具合がリセットされて通常の動作に戻る可能性があります。機器によって異なりますが、レコーダーの再起動は電源のオンオフや、コンセントから電源プラグを抜いて数秒そのままにしておくといった方法でできます。

防犯カメラが映らなくなる原因とは

防犯カメラが映らなくなった際のチェックポイントについて解説しましたが、実は防犯カメラの映像が映らなくなることはよくあることです。機器が損傷するといった重度の故障以外にも、下記のような原因で防犯カメラが映らなくなってしまいます。

過酷な環境に設置されている

防犯カメラおよび周辺機器は精密機器ですので、細かな不具合で作動が不安定になります。例えば、熱がこもりやすい場所や、ホコリが多い場所などに設置していると、不具合が起きやすくなります。

防犯カメラには防水・防塵機能が備わっていますが、過酷な状況下でも問題なく作動する訳ではありません。そのため防犯カメラの設置環境には注意しましょう。

天候の影響を受けている

野外に設置されている防犯カメラは、常に天候の影響を受けています。雨に当たらないような場所に設置していても、風や温度変化などによっても影響を受けてしまいます。

特に台風シーズンは注意が必要です。強風などに煽られてわずかな振動が起きることで、機器が影響を受けてしまうからです。また雷の電磁波によって、回路が乱れることもあります。そのためノイズが発生するなどのトラブルが起きてしまうのです。

配線ケーブルに損傷が起きている

機器と機器をつなぐ配線ケーブルは防犯カメラには大切なものですが、そのためケーブルに不具合があると防犯カメラが映らなくなるなどのトラブルが発生してしまいます。ケーブルに不具合が起きるのは下記のような原因があります。

・経年劣化している
・風や雨などによって劣化が進んでいる
・異常な曲げ方をしている
・引っ張られた状態になっている
・鳥やその他の動物・虫に噛まれてしまった、など

配線ケーブルに問題がある場合は、ケーブルを交換することでトラブルは解消することが考えられます。早期に問題を発見するためにも、定期的に確認するようにしましょう。

防犯カメラが映らないときに自分でできる方法

防犯カメラが映らない原因を把握したところで、専門業者に修理を依頼する前に自分でできることを解説していきます。次の2つの方法であれば、ご自身でも試すことができるはずです。

電源を入れ直す

防犯カメラに関わらず、すべての電気機器で不具合がある場合に確認してほしいのが、電源が入っているかどうかです。電源プラグがコンセントにしっかり挿さっているか、機器に電源コードがしっかり接続されているか、をまず確かめます。

またコンセントから電源プラグを外すことで、不具合をリセットできる可能性があります。防犯カメラのメーカーや機器によって異なりますが、通常は電源プラグをコンセントから外して15秒ほど待ってから、もう一度コンセントに電源プラグを挿し込みます。これで不具合がリセットされることになります。ただし通常は3分から10分程度、再起動に時間がかかることになります。

このように再起動したあとも、フリーズを繰り返したり、状態が変わらない場合は機器の故障が考えられますので、修理か交換を依頼するようにしてください。

配線ケーブルを挿し直す

機器に問題がないときに、次に考えられるのが配線ケーブルの問題です。そのため配線ケーブルが正しく接続されているか確認しましょう。きちんと接続しているように見えて、緩んでいたり、接触不良を起こしていることもあります。特に屋外に設置されている防犯カメラでは、風雨の影響や地震などで不具合が起きていることがあります。一度、配線ケーブルを機器から抜いて、改めて挿し直しましょう。

このとき、接続部分の清掃をするのがおすすめです。エアダスターや乾いた綿棒などで一度拭くと、目に見えないホコリや汚れを拭き取ることができます。目に見える汚れが付着している場合は、無水エタノールなどの電子機器専用のクリーニング用品を用います。水拭きをすると金属部分が腐食したり、ショートする原因になるため絶対にしないようにしましょう。

防犯カメラのメンテナンスの方法

防犯カメラが故障しないようにするには、メンテナンスを適切な時期に行うことが大切です。メンテナンスには、日常的にできるメンテナンスと専門業者にしてもらうメンテナンスがあります。

日常的にメンテナンスを行う

防犯カメラが映らなくなると、必要な映像が取得できません。また業者が忙しい時期などに故障してしまうと、修理に来てくれるまでに数日から数週間かかることもあります。そのため日頃からメンテナンスを心がけて、故障をできるだけ回避するようにしましょう。

具体的には下記のような方法があります。

・防犯カメラ本体のメンテナンス…定期的に乾いた布などで乾拭きをして、ホコリや汚れを落とす。
・レンズのメンテナンス…ホコリやゴミで傷がつかないように、繊維の細かい布やレンズ専用のクリーナーなどで軽く拭き取る。
・配線ケーブルのメンテナンス…乾いた雑巾などで、配線ケーブルに付着した汚れを拭く。破損している部分を見つけたら交換や修理を依頼する。
・レコーダーのメンテナンス…冷却ファンや通気口のホコリをエアダスターなどを使って落とす。

このときに気をつけたいのが防犯カメラや周辺機器は精密機械だということです。そのため水に濡らしてしまうと、機器自体に故障が発生してしまいます。乾いた布や専用のクリーナーを使用するようにしましょう。

専門業者にメンテナンスを依頼する

防犯カメラの所有者が日常的にメンテナンスを行うほか、専門業者によって適切に動作しているのかを確認してもらうことも、故障を予防するためには大切です。

専門業者では具体的に下記のような確認を行い、防犯カメラシステム全体の状況を調整しています。

・防犯カメラシステム全体の動作確認
・レンズのクリーニング
・防犯カメラの角度や画角の調整
・配線の状態確認
・録画の画質やフレームコートの再設定
・レコーダーの冷却ファンのクリーニング、など

1カ月に1回程度のメンテナンスがおすすめですが、最低でも1年に1回程度、専門業者にメンテナンスを依頼するようにしましょう。防犯カメラシステム全体の状態が最適化されるため、故障や劣化を抑制することができます。

まとめ

防犯カメラの映像が映らないときは、カメラ自体にトラブルが起きている場合と、モニターやレコーダー、配線ケーブルに不具合が起きているケースが考えられます。今回のコラムでは、ご自分で確認する方法と、専門業者に見てもらう前に自分でトラブルを解消できる方法について解説しました。

また故障しないためのメンテナンス方法についても紹介しました。ぜひ参考にしてください。

  • 2022.09.13
  • 13:09

防犯カメラの耐用年数は?長持ちさせるためのポイント解説

防犯カメラの耐用年数は?長持ちさせるためのポイント解説

防犯カメラの寿命ってどれくらいあるのでしょうか。せっかく防犯カメラを設置しても、すぐに寿命がきてしまうと新たに買い直さなければいけません。

そこで今回のコラムでは、防犯カメラの耐用年数について解説していきます。また、長持ちさせるためのポイントも紹介します。

防犯カメラの耐用年数

防犯カメラの耐用年数というと、防犯カメラが使えなくなるまでの期間、つまり寿命だと思う人が多いでしょうが、実際には違います。耐用年数とは、法定耐用年数と寿命に分けて考えることができます。法定耐用年数とは資産とした場合の税法上の価値の消滅期間です。それに対して寿命とは、防犯カメラが使えなくなるまでの期間を指します。このように厳密には異なるため、耐用年数と寿命は分けて考えるようにしましょう。

防犯カメラの法定耐用年数

法定耐用年数については、東京都主税局のホームページの「償却資産の評価に用いる耐用年数」というページに下記のように記されています。

「通常の維持補修を加える場合にその減価償却資産の本来の用途用法により通常予定される効果をあげることができる年数、すなわち通常の効用持続年数のことをいい、その年数は「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」(昭和40年大蔵省令第15号)により定められています。」

つまり耐用年数とは、通常の役割を果たす持続年数のことを言います。このように耐用年数が定められているのは、10万円を超える資産を経費として計上する際に用いる減価償却という手法に関係あります。この減価償却とは、資産を購入した金額をすべて一度に経費として計上するのではなく、使用する期間(法定耐用年数)に分けて計上する方法です。そのため国税庁が法定耐用年数を決めているのです。

防犯カメラの場合は、「事務機器及び通信機器」に当たるため法定耐用年数は6年となっています。ちなみに通常のカメラであれば5年、災害設備の一部に設けた防犯カメラであれば法定耐用年数は8年になります。

ただし前述したように法定耐用年数とは、税法上の耐用年数となっており、防犯カメラが実際に使えなくなる年数ではありません。そのため防犯カメラの一般的な寿命についても確認しておきましょう。

防犯カメラの寿命

防犯カメラの税法上の耐用年数について知ってもらったところで、実際に防犯カメラは何年くらい使えるのかを確認しましょう。結論から言うと、防犯カメラの寿命は5年〜10年というのが目安です。それは防犯カメラに設けられているメーカー保証が、購入から5年間が多いことからも分かります。

しかし防犯カメラの寿命は、精密期間でもあるため設置環境や使い方などでも大きく異なってきます。防塵・防水機能が搭載されている機種がほとんどですが、それでも雨が多い場所や風が強い場所などに設置されている場合は劣化が早くなります。また高温多湿、気温変化が激しい環境などでも劣化しやすいと考えられています。

ひと昔前よりは耐久性は上がっていますが、それでも壊れやすいものであることは変わりません。しかし定期的なメンテナンスを行うことで、長持ちさせることができる可能性があります。次の項目で解説していきます。

防犯カメラを長持ちさせるポイント

防犯カメラの寿命は一般的に5年〜10年です。しかし設置環境や使い方によって異なります。そこで防犯カメラを長持ちさせるポイントとして、「自分でできる点検」と「メンテナンス」について解説していきます。

自分でできる防犯カメラの点検

防犯カメラを長く使うためには、問題のない状態を維持することです。そのためにはメンテナンスをすることですが、費用がかかるため何度も専門業者に依頼することはできません。そのためご自身で点検をすることも、長持ちをさせるためには重要なポイントになります。変化や異常があればすぐに気づくことができ、そのため早期に修理できるからです。

また故障したまま放っておくと、劣化はさらに進んで交換するなど修理が大規模になることもあります。しかし、小さな異常の段階で見つけておくと、小さな修理で解決することも考えられます。そのため、ご自身で定期的に防犯カメラの点検を行うことが重要なのです。

具体的な点検項目は、「防犯カメラ」「配線ケーブル」「レコーダー」それぞれに下記のようになっています。参考にしてください。

防犯カメラ本体の点検項目

・レンズに傷がついていたり、汚れていないか
・カバーに傷がついていたり、汚れていないか
・固定金具がゆるんでいたり、破損したりしていないか
・カメラの動きが鈍いなど動作に問題はないか、など

配線ケーブルの点検項目

・ケーブルに傷がついていたり、汚れていないか
・ケーブルがしっかり固定されているか、破損している箇所はないか
・接続部分がゆるんでいたり、破損していないか、など

レコーダーの点検項目

・レコーダー本体に傷がついていたり、汚れていないか
・正常に動作しているか
・録画映像に問題はないか
・時刻にズレはないか、など

それぞれの機器についての点検項目を把握した上で、次はご自身でできるメンテナンス方法について解説していきます。

長持ちさせるために自分でできる防犯カメラのメンテナンス

防犯カメラの故障やトラブルを防ぎ、長持ちさせるには、普段から防犯カメラの状態を気にとめておくことです。自分でできる方法もありますので、「防犯カメラ本体」「レンズ」「配線ケーブル」「レコーダー」の4つのメンテナンス方法について解説していきます。

防犯カメラ本体のメンテナンス方法

防犯カメラは静電気が発生することで、ホコリがたまりやすくなっています。そのため、定期的に乾いた布などで拭くようにしましょう。このとき、水拭きは厳禁です。必ず乾いた布や専用の掃除グッズ、クリーナーなどで行いましょう。

このように防犯カメラをきれいにしておくことは、故障やトラブルを防ぐためであることはもちろん、防犯効果の向上も期待できます。空き巣などに入ってきた犯罪者は、防犯カメラの位置をまずは把握するものです。このときに防犯カメラにホコリがかぶっていたり、汚れがついた状態であれば、犯罪者は「防犯意識が低い」と思います。そのため防犯カメラがついていても、侵入されることもあるのです。

反対に防犯カメラの状態が良ければ、「防犯意識が高い」と感じます。つまり、防犯カメラのメンテナンスを適切に行うことでも、防犯効果を上げられるのです。

また防犯カメラのメンテナンスをする際に気を付けてほしいのが、分解はしないことです。カメラの内部をきれいにしようとして、開けてはいけない箇所まで開けてしまうと内部の故障につながる危険があります。この場合は補償の対象外になることもあるため、注意しましょう。内部までクリーニングしたい場合は、専門業者に依頼するようにしましょう。

防犯カメラのレンズのメンテナンス方法

防犯カメラのうち、最も重要な部分がレンズです。レンズに傷がついていたり、汚れが付着していると、カメラ本体が正常に動作していても、ぼやけていたり、見えない部分があったり、必要な映像を残すことができません。そのため防犯カメラのレンズは、特に気をつけてメンテナンスをするようにしましょう。

しかしレンズは傷つきやすいので、細心の注意が必要です。レンズは静電気の影響でホコリがついていますし、砂のようなものがついているとレンズに傷がついてしまいます。そのため細かい繊維の布やレンズ専用のクリーナーなどを用いて、軽く拭き取るようにしましょう。指紋が残らないように丁寧に拭くようにし、メンテナンスが終わったら、試し撮りをして確認するのもおすすめです。

配線ケーブルのメンテナンス方法

配線ケーブルのトラブルは、防犯カメラ本体やレコーダーのトラブルにもつながります。それは配線ケーブルに溜まったホコリなどによって、トラブルが起きてしまうことがあるからです。また知らずに配線ケーブルが損傷していることもあり、そのままの状態では撮影した映像を適切に残せなくなってしまいます。

配線ケーブルをメンテナンスするには、まずは汚れをきれいにするために布などを使って拭きましょう。汚れがあると、配線ケーブルの損傷に気づかないことがあります。そのため汚れをきれいにすることで、早期に故障の原因を摘み取ることができます。もちろん配線ケーブルに痛みが見つかった場合は、自己判断せずに専門業者に相談して対応策についてアドバイスをもらうようにしましょう。

レコーダーのメンテナンス方法

レコーダーをメンテナンスする際に最も気をつけたいのがホコリの付着です。一般的なレコーダーでは、本体内部の熱を逃すために、冷却ファンや通気口が設けられています。この冷却ファンや通気口がホコリでふさがってしまうと、放熱ができなくなり、レコーダー内部の温度が上昇してしまいます。そのためフリーズが起こりやすくなったり、故障する原因になってしまうのです。

レコーダーの冷却ファンや通気口を掃除する際は、エアダスターや掃除機などでホコリ取りを行います。また乾いた綿棒などでホコリを取り除くのもおすすめです。ただしメンテナンスを行う際は、電源を切ってからするようにしましょう。冷却ファンが回ったままでは故障につながる可能性があるからです。

また、レコーダー本体の内部のホコリも気になりますが、本体は開けないようにしましょう。精密機器ですから、トラブルが発生した際はご自身で直せなくなることも考えられます。より丁寧にメンテナンスやクリーニングをしたい場合は、専門の業者に依頼することがおすすめです。

まとめ

今回のコラムでは、防犯カメラの寿命について解説しました。市販されている防犯カメラの場合、5年〜10年で寿命になるのが一般的です。しかし設置環境や使い方、またメンテナンスの仕方によって長持ちをさせることができます。

自分でできるメンテナンスの方法も紹介しましたので、ぜひ参考にしてください。また定期的に専門業者のメンテナンスを受けることも、長持ちさせる重要なポイントです。

  • 2022.09.13
  • 13:08

防犯カメラの死角を知ろう!形状による違いを解説

防犯カメラの死角を知ろう!形状による違いを解説

防犯カメラを取り付ける理由は、主に犯罪を未然に防いだり、犯罪の状況を確認したり、来訪者の確認をすることです。しかし防犯カメラには死角があり、すべてを撮影することはできないのも事実です。

そこで今回のコラムでは、防犯カメラの死角にスポットを当てます。防犯カメラのタイプによって違う死角について紹介し、防犯カメラをより有効に活用するために、どのように設置するのがいいのかも解説していきます。

防犯カメラを設置する目的

防犯カメラを設置する目的は、主に防犯のためですが、この防犯にはいくつか種類があります。それが次の3つの防犯です。

・犯罪を抑制する「守る防犯」
・対策していることをアピールする「気づかせる防犯」
・最小限に被害を抑える「知らせる防犯」

防犯カメラがあることで、防犯対策していることを犯罪者に気づかせることができます。そして、犯罪を思いとどまらせることにも期待ができるのです。また万が一被害に遭っても、映像で確認できたり、映像に残すことで被害を最小限にすることができます。

しかし、このような防犯効果を小さくしてしまうのが、防犯カメラにできる「死角」です。死角があることで犯罪者は犯罪を起こしやすくなり、トラブルがあっても映像が残っていないといった事態になります。そのため死角を正しく理解することが、より防犯効果を高めるのに重要なのです。

死角を意識することの重要性

死角とは、ある角度からはどうしても見えない、気づかない範囲のことです。カメラなどの他に、自動車を運転する際などにも使われます。

防犯カメラの場合は、カメラの角度によって見えない、あるいは撮影されない範囲のことを死角といいます。どのようなカメラでも性能上、死角は生まれてしまいます。具体的には「防犯カメラの真下」「防犯カメラの反対側」「障害物の影」の3つは、死角になりやすいとされます。

防犯カメラは主に犯罪を予防したり、犯罪時の様子を撮影して記録するために設置されます。犯罪者にとってみると、自分の行動が監視され、それが録画されると考えると犯行を抑制せざるを得なくなります。そのため犯罪抑制、犯罪防止につながるのです。

しかし死角が生まれてしまうことで、犯罪行為が撮影されていないこともあります。しかも防犯カメラが数多く設置されている現代では、犯罪者は必ず防犯カメラの位置を確認します。そして死角を見つけ、自分がいかに死角に入り込むのか計算しています。そのため防犯カメラを設置する際には、死角をつくらないことが重要なのです。

防犯カメラのタイプで異なる死角

防犯カメラには死角が生まれることを紹介しましたが、タイプによって死角の特徴が異なります。そこで「ボックス型」「バレット型」「ドーム型」の3つのタイプについて、どのような死角ができるのか、それぞれに見ていきましょう。

ボックス型の防犯カメラを設置したときの死角

ボックス型とは、正方形や長方形などの形状をした防犯カメラです。コンビニや小売店など、数多くの場所で見られるスタンダードな防犯カメラです。ひと目で防犯カメラだと分かるように存在感がありますが、そのためどこに死角ができているのかも分かりやすいという欠点があります。カメラの向いている方向が明らかだからです。特に防犯カメラの真下や反対側は、死角になってしまいます。

バレット型の防犯カメラを設置したときの死角

バレット型はボックス型を改良したような形状をした防犯カメラで、死角のでき方も基本的にボックス型と同様です。そのためレンズが向いていない方向、特に防犯カメラの真下や反対側は死角になっていることがほとんどです。

ただしボックス型との違いは、その存在感です。ボックス型は防犯カメラが設置されていることがはっきりと分かりますが、バレット型はインテリアに馴染むようなデザインのものもあり、ひと目では分かりにくいものです。そのため防犯カメラの存在感を知らせて犯罪を抑制する場合はボックス型、死角を感じさせずに防犯カメラで撮影する場合はバレット型というような使い分けができます。防犯カメラとその死角をどのように活用するかも含めて、選択するようにしましょう。

ドーム型の防犯カメラを設置したときの死角

ドーム型は半球体の形状をしていて、天井に取り付けるタイプの防犯カメラです。ドーム型をしているのはカバーで、中には防犯カメラのレンズが設置されています。このレンズを自由に動かせるドーム型の防犯カメラでは、360度見渡せるようになっています。そのため撮影できる範囲が広くなっているのが特徴です。

ただしカメラを自由に動かせるだけで、レンズが向いていない方は撮影できていません。つまりレンズが向いていない方向に死角ができるのは、他のタイプと同じです。しかしドーム型では真下の撮影ができる機種がほとんどで、ボックス型やバレット型よりは死角の範囲は狭いと言えます。またレンズがどちらに向いているのか分かりにくいので、ボックス型やバレット型に比べて死角で犯罪が起きにくいという特徴があります。

このようにどのようなタイプのカメラを設置したとしても、どこかに死角ができるのが通常です。そのため防犯カメラで死角を作らないようにするには、配置する場所や角度を調整する必要があります。次の項目で、どのように防犯カメラを取り付けたら死角ができにくいのか、解説していきましょう。

死角を作らずに防犯カメラを設置する方法

防犯カメラを設置するには目的がありますが、この目的によってもどのくらい死角をなくすのかが異なります。例えば、住宅の入り口であれば、玄関の扉が映っていれば死角があっても、犯罪者の侵入を防ぐという目的は達成できると考えられます。

ただし、コンビニなどの小売店で商品の万引きなどを防止するためには、複数の防犯カメラを用いてできるだけ死角を発生させないようにする必要があります。具体的な方法を見ていきましょう。

まずは店内を広く撮影するために、4隅に防犯カメラを設置します。このとき、防犯カメラは真下が撮影できないため、それぞれの防犯カメラで別の防犯カメラの真下が映るようにレンズの向きを考えます。これで、防犯カメラでは死角になりやすい真下がカバーできます。このとき1台は来店者を撮影できるように、店の出入り口に向けることが重要です。

しかしこのパターンでは、店内の中央部分に死角ができることがあります。その場合は中央部分をカバーするために、広い範囲の撮影に向いているドーム型の防犯カメラを店内中央部分の天井に設置します。商品棚の関係もありますが、このように設置することで大きな死角をなくすことができます。

また万引きなどの犯罪を防止する目的であれば、防犯カメラを設置していることをアピールすることで犯罪を減らすことができます。そのため4隅に設置するのはボックス型やバレット型を用いると、犯罪抑制にはより効果的だと考えられます。

死角が少ない防犯カメラを導入する

死角をなくすために防犯カメラを設置しようとすると、台数が増えてしまい、導入費用やメンテナンス費用がどんどんかさんでしまいます。しかし死角ができにくいカメラを導入することで、費用を抑えつつ、死角をなくすことができます。いくつかのタイプがありますので、紹介しましょう。

パノラマタイプ

パノラマタイプの防犯カメラは、通常のレンズよりも広い視野角を持つレンズを採用しているタイプです。通常の画角固定カメラであれば水平画角が90度から110度くらいですが、パノラマタイプは180度前後の範囲を撮影することができます。

コンビニなどの小売店であれば4隅ではなく、対角線に2台を設置することで店内のほとんどを撮影することができます。そのため設置台数が少なくなり、費用の削減も実現します。

全方位タイプ

全方位タイプの防犯カメラは、別名フィッシュアイカメラとも言われます。つまり魚眼レンズを採用した防犯カメラで、天井などに設置することで360度すべてを撮影することができます。

魚眼レンズとは、魚が水中から空を見上げたときに水の屈折でゆがんで見えることが名前の由来です。ただし「樽型収差」と呼ばれる歪みが発生し、写真の中央から離れるほどに映像がゆがんでいくのが難点です。死角は生まれにくくなりますが、全体を把握しにくいとも言われます。

PTZカメラ

PTZとは、パン(Panoramac)、チルト(Tilt)、ズーム(Zoom)の頭文字です。それぞれの意味は下記になります。

・パン…水平方向への首振り
・チルト…垂直方方向への首振り
・ズーム…ズームアップ(望遠)とズームアウト(広角)

つまりPTZカメラとは、上下左右に首振りをし、ズームアップとズームアウト機能を備えたカメラのことです。カメラ1台であらゆる方角を撮影することができるため、人による目視確認や見回り業務を補うことができます。ドーム型防犯カメラ内のレンズにPTZ機能を備えているものもあります。

あらゆる方向の撮影ができるとは言え、レンズで撮影できる範囲は限られているため、死角ができない訳ではありません。また怪しい人を自動追尾する機能が備えられた防犯カメラでは、怪しい人を追尾したばかりに別の犯罪を撮影できていないというケースもあります。死角を補う性能はありますが、このような注意点について導入する前に確認しておきましょう。

まとめ

防犯カメラを設置するだけで、犯罪を防ぐことができると考えがちですが、死角が生まれてしまうのも防犯カメラの特徴です。しかし死角について知識を持って意識することで、できるだけ少なくすることはできます。

今回のコラムでは、防犯カメラの取り付け方のほかに、死角をなくすような防犯カメラについても紹介しました。犯罪を減らすためにも、ぜひ参考にしてください。

  • 2022.09.13
  • 13:07

店舗に防犯カメラを設置する目的は?最適な設置場所の解説

店舗に防犯カメラを設置する目的は?最適な設置場所の解説

防犯カメラを設置する目的はそれぞれで異なりますが、店舗で導入する場合の最も大きな目的は犯罪を防止することではないでしょうか。しかしそれ以外にも防犯カメラを設置する目的があります。

そこで今回のコラムでは、店舗に防犯カメラを設置する目的に焦点を当てて解説します。また店舗に防犯カメラを設置する際の、最適な場所についても紹介します。

店舗に防犯カメラを設置する目的

店舗に防犯カメラを設置する目的は、犯罪を防止するためと思われがちですが、実はさまざまな目的で導入されています。つまり防犯カメラを1台設置するだけで、複数の目的が果たせる可能性があるということなのです。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

万引きの防止・犯罪発生時の確認

コンビニやスーパーマーケット、ファッションショップなどの店舗の場合、不特定多数のお客様が来店します。そのため、いつどのような場面で犯罪が起きるか分かりません。防犯カメラを設置する際は、そうした犯罪を未然に防いだり、犯罪が起きた際の証拠、確認などが第一の目的になります。防犯カメラが設置されていると分かっていながら、堂々と犯罪を犯す人はなかなかいないからです。

また店舗では、犯罪を犯すのはお客様だけではありません。スタッフが店舗の商品を盗んだり、店舗の備品を盗んだり、また同じスタッフの持ち物を盗むことも報告されています。そのため防犯カメラをバックヤードに設置することで、それらの犯罪を防止したり、犯罪が発生したときの確認にも用いることができます。

スタッフの意識向上

防犯カメラに映るのはお客さまの様子だけではありません。スタッフがどのように働いているかも記録されます。そのためスタッフの意識向上につながる可能性もあります。防犯カメラで働きぶりが記録されていると意識していれば、仕事に集中して質が向上することが期待できます。反対に仕事中に手を抜いたり、暇を持て余すといったスタッフも少なくなるでしょう。

また現場を仕切る上司が、スタッフの働きぶりをチェックするのにも役立ちます。すべてのスタッフの働きぶりをリアルタイムで見ている訳ではないので、防犯カメラの映像をあとで確認することでスタッフの評価をすることもできるのです。

トラブル対策

店舗の中では何かとトラブルが発生します。そのときの確認に役立つのが防犯カメラに映った映像です。例えば、下記のようなトラブルが起きる可能性があります。

・お釣りの渡し忘れや金額の間違い
・クレジットカードの返却忘れ
・購入した商品の渡し忘れ
・お客様の落とし物や忘れ物
・スタッフ同士のケンカ
・スタッフ間の意見の食い違い
・搬入業者との確認ミス、など

また閉店後にレジ締めをする際に金額が合わないなどといった事態に陥った場合も、防犯カメラの映像を確認することで問題が解決する可能性があります。

お客様の入り状況の確認

防犯カメラを店舗の入り口に向けておくことで、どのくらいの時間に何人のお客様が入ったか、などを確認することができます。そのため適正な人員配置をするために役立つのです。

例えば、コンビニであれば忙しい時間帯が店舗によって異なります。朝の通勤時間、正午を挟んだ昼休み、また学校や会社からの帰宅時、さらに夜間といったように、お店の位置や周辺の環境によって異なります。そのため防犯カメラに映るお客様の数を把握することによって、時間帯ごとの忙しさを確認することができます。

店舗ではそうした忙しさに応じてスタッフを配置することができます。つまりスタッフの人件費が適正化され、お店の利益創出にも役立つのです。またスタッフの人数が明らかに少ない店舗は、犯罪者に狙われやすいことも分かっています。つまり適正な人数のスタッフを配置することで、犯罪を未然に防ぐことにつながるのです。

犯行手口を知ることで防犯カメラの役割を明確に

店舗に防犯カメラを設置する際の目的について4つを取り上げました。そのうちの一つである犯罪の発生を抑制するために、どのような犯罪がどのような手口で行われるのかを知っておきましょう。次の4つが考えられます。

死角で商品をカバンに入れる

防犯カメラが設置されていても犯罪が起きるケースでは、犯罪者が死角をうまく活用していることが考えられます。防犯カメラには死角が生まれることがあるので、犯罪者はそこまで商品を運んで、カバンに詰めるのです。犯罪者は死角がどこにできるのかを、防犯カメラの位置や方向を見て確認します。そのため防犯カメラに死角が残っている場合は、こうした方法で犯行が行われるのです。

トイレに商品を運んでカバンに入れる

トイレはお客様だけの空間になるため、商品をトイレに運んでからカバンに詰める方法です。プライバシー保護のために、トイレへの防犯カメラの設置は避ける傾向があります。そのためこうした手口が用いられるのです。トイレの他には、フィッティングルームなどでも同様の手口が使われます。

複数人で協力して商品を盗む

犯行グループなどが行う手口ですが、2人などの仲間同士で万引きを行う際にも使われます。一人がスタッフに話しかけるなどで気を逸らし、その間に仲間が商品を盗むという方法です。万引きはあらゆる世代の人が行う傾向がありますが、こうした複数人の犯罪は学生などの若い集団、外国人の集団などに見られます。

堂々と店外に持ち出す

大きな商品などは精算をしたかのように装って、堂々と店外に持ち出すという方法もあります。これはスタッフの「ありえない」という意識を逆手に取った手口です。家電製品や小型家具などの他、ドラッグストアではトイレットペーパーやティッシュペーパー、おむつなどで、こうした手口が使われます。

店舗に防犯カメラを設置する最適な場所とは

店舗に防犯カメラを設置する際の目的、さらに犯行手口について把握したところで、防犯カメラの役割をより効果的にするために最適な設置場所を知っておきましょう。ここでは「店舗の出入り口」「レジ周辺」「売り場」「トイレ周辺」「駐車場や屋外」「バックオフィス」の6つについて解説していきます。

店舗の出入り口

店舗に防犯カメラを設置する際に、最も多い場所が出入り口です。どのようなトラブルでも、どのような犯罪でも関わっている人はすべて出入り口を利用します。そのため出入り口に防犯カメラを設置することで、関係している人の姿を必ず捉えることができるのです。

また時間帯ごとに来客数をカウントしたり、性別や年齢層を把握することもできます。来客数を正確に把握することができれば、店内のスタッフ数の調整や、セールやキャンペーンの内容を検討する際にも役立てることができます。

レジ周辺

店舗のレジはお金が集まる場所であり、トラブルが起きたり、犯罪に狙われやすい場所でもあります。そのためレジ周辺に防犯カメラを設置することで、犯罪やトラブルの確認にも役立ちます。また、「お釣りの渡し忘れ」「商品の渡し忘れ」「犯罪の抑制」といった際にも確認することができます。ただし、手元まで的確に撮影ができた方が確認しやすいため、高画質の映像が撮影できたり、ズームアップが可能な防犯カメラを導入するのがおすすめです。

最近はセルフレジを導入している店舗が増えており、トラブルや犯罪につながるケースもあります。そのためセルフレジの周辺にも防犯カメラを設置すると、犯罪防止のためには有効です。

売り場

商品の万引きやいたずらを抑制したり、トラブルや犯行を確認するには、売り場に防犯カメラを設置するのが重要です。コンビニやスーパーマーケットなどでは商品棚によって死角ができるため、複数台数を設置するなどでカバーします。

また飲食店であれば、客席に向けて防犯カメラを設置するのも効果的です。客同士によるトラブル、客とスタッフのトラブルなどが起きる可能性があるため、それらを抑制することができるのです。ここ数年は、感染症対策としても防犯カメラが有効に活用されています。ルールを守らない、過度に接触するといった人を確認することができるためです。

ただし防犯カメラを設置する場合は、プライバシー保護のために防犯カメラが設置されていることを店内掲示しておく必要があります。

トイレ周辺

トイレ内はプライバシーの侵害に当たる可能性もあり、防犯カメラの設置は控える店舗がほとんどです。しかしトイレに商品を持ち込んでカバンに詰めるといった犯罪を防ぐために、設置場所を工夫するようにしましょう。

最も最適な設置場所は、トイレの出入り口やトイレにつながる通路に防犯カメラを設置することです。防犯意識が高いことを犯罪者に印象付けることで、犯罪を未然に防ぐことができます。また防犯カメラと組み合わせて、トイレの出入り口に防犯ゲートを設置するのもおすすめです。未会計シールに反応してアラートが鳴る仕組みになっているため、トイレ内での万引き防止にもつながります。

駐車場や屋外

置引きや車上荒らし、当て逃げなど、駐車場でも犯罪やトラブルが発生する可能性があります。そのため駐車場がある店舗の場合は、防犯カメラを設置することがおすすめです。この場合、防水・防塵機能が搭載されている屋外用の防犯カメラを選択しましょう。また夜間の撮影ができるように、赤外線センサーなどの機能が付いているものを選ぶようにしてください。

特に駐車場が広い場合は、無断駐車を抑制したり、お客様同士のトラブル、お子さんやペットの車内放置などを未然に防ぐ効果もあります。

バックオフィス

店舗で犯罪が起きるのはお店の中だけではありません。倉庫や収納スペースなどの商品が集まる場所ではスタッフによる内引きが起きる可能性があります。また事務所内では売上金や機密情報書類などの盗難、スタッフの控え室などでは財布の盗難なども発生することがあります。

防犯カメラを設置しておくことで、これらの犯罪やトラブルが遭った際に映像を確認したり、犯罪を抑止することができます。つまりスタッフの職場環境の改善にも、防犯カメラは役立つのです。

まとめ

今回のコラムでは、店舗に防犯カメラに設置する目的と、最適な設置場所について解説しました。

不特定多数の人が来店する店舗では何かしらのトラブルが発生したり、犯罪が起きてしまいます。また数多くのスタッフも働いているため、防犯カメラを設置することで安全に働ける環境を提供することにもつながります。

犯罪を防止するだけではなく、1台の防犯カメラを設置するだけで複数の目的を達成することができます。ぜひ検討してください。

  • 2022.10.05
  • 16:33

暗闇でもよく見える!カラービュー(ColorVu)防犯カメラとは?

暗闇でもよく見える!カラービュー(ColorVu)防犯カメラとは?

防犯カメラの弱点の一つと言えば、夜間の撮影が難しいことです。色彩が不足しているため鮮明な映像が残りにくく、そのため防犯としての役割を十分に果たせないこともあります。

しかしそうした弱点を解消できるように、各メーカーでは夜間のカラー撮影ができる防犯カメラを開発しています。そこで今回のコラムでは、暗闇でもカラーの映像が残せるとして話題のHikvisionが開発したカラービュー(ColorVu)技術を用いた防犯カメラについて解説していきます。

防犯カメラにカラーが必要な理由

従来の防犯カメラでは、暗い場所でカラー撮影することは困難です。カラーで撮影するには光が足りないためで、解像度を上げるとノイズが目立ってしまうというデメリットもあります。そのため日中はカラー映像で撮影している防犯カメラでも、夜間になると白黒撮影に切り替わる機種が大部分を占めているのです。

しかし犯罪が起きやすい暗闇での映像ほどカラーで欲しいものです。「不審者の服装が何色か分からない」「顔の特徴が分かりづらい」「不審者のナンバーが読み取れない」などで、映像が残っていても証拠には不十分だからです。

そこで各メーカーでは、暗い場所でも撮影ができるように、開発を進めています。そのうちHikvision(ハイクビジョン)という中国発のメーカーが開発したのがカラービュー(ColorVu)という技術です。このColorVuによって、暗闇など光が少ない低照度環境でも高品質な映像が残せるようになっています。

次の項目から詳しく解説していきましょう。

ColorVu技術の基本的な仕組み

ColorVuが暗闇でもカラー撮影ができるのは、下記のような3つの基本性能があるからです。

F1.0のレンズを採用

F値とは、絞りによって調整するカメラに取り込む光の量のことです。F2、F2.8、F4といったように基準となる値は決まっていますが、F値を大きくすると絞りが絞られてレンズを通る光の量が少なくなります。反対にF値を小さくすると、絞りが開いてレンズを通る光の量は多くなります。つまりF値が低いと、暗闇でも光を多く取り込むことができ、カラーでの撮影が可能になるのです。

従来のカメラはF1.6やF2.0などですが、ColorVuでは全シリーズにF1.0の超大口径レンズを搭載しています。そのため、夜間でも明るく撮影でき、綺麗な映像を残すことができるのです。

超高感度のイメージセンサーを搭載

イメージセンサーとはカメラで用いられる半導体センサーのことです。カメラのレンズから入射した光の強度だけを検出して、電気信号に変換するのが大きな役割です。写真の画質を左右するため、カメラの心臓部とも言われます。

ColorVuではハイスペックなハードウェアに加えて、高度なセンサー技術を搭載し、光の利用効率を大幅に向上させています。また自己対応型3DDNRノイズによって、極限までノイズを減らすことに成功しています。そのため、高解像度化を実現しながらも、ノイズが少ない映像を撮影することができるのです。

ホワイトライトを搭載

通常の防犯カメラは夜間になると補助照明として赤外線を投射して撮影を行いますが、ColorVuカメラではホワイトライトを投射することができます。環境にやさしくて柔らかく、さらに暖かい照明によって物体を照らすことができるため、暗闇でも鮮明なカラー撮影が可能なのです。

ColorVuカメラの設置場所別用途

この項目では、ColorVu技術を搭載した防犯カメラを設置することで、どのような違いがあるのかシーン別に解説していきます。

集合住宅やアパート、個人住宅

玄関やエントランスなどの周辺はもちろん、通路や階段、そのほかの屋外エリアの暗闇には危険が潜んでいます。このような場所にColorVu技術を搭載した防犯カメラを設置することで、事件や事故が発生しやすいリスクを減らすことができ、住人や訪問者の安全を確保します。また事件や事故が発生した際には、高品質な映像によって容疑者の特定が容易になります。

店舗や飲食店

出入り口のほか、廊下やゴミ置き場、搬入口などは盗難などの犯罪が発生しやすい場所です。それらのエリアを監視することで、従業員や顧客、資産を保護することができます。また敷地内や周辺での安全を確保することができます。

駐車場

夜間の駐車場は街灯の光が届きにくく、車上荒らしや盗難などの犯罪が発生しやすくなります。ColorVu技術を搭載した防犯カメラでは、人の服の色や車の色などを高解像度で撮影することができるため、犯罪に関わる有力な情報を記録することができます。

そのほか

公園や歩道、遊び場、公衆施設、運動場などでは、事故や事件が発生するリスクがあります。ColorVu技術を搭載した防犯カメラで夕方や夜の監視体制が強化されることにより、地域住民の安全かつ快適な暮らしをサポートすることができます。

夜間のセキュリティ能力を高めるColorVu技術を用いた防犯カメラ

防犯カメラの弱点の一つが夜間の撮影品質です。犯罪が起きやすいのは夜間ですが、残った映像が不鮮明なことが多く、決定的な情報を得られないこともあります。反対に考えると、夜間での撮影に優れた防犯カメラによって、セキュリティ能力を高めることができるのです。

そこで今回紹介したのが、Hikvisionが開発しているColorVu技術を用いた防犯カメラです。最先端技術とのコラボでさらに進化しており、より高度なセキュリティを実現してくれます。夜間での撮影に不安がある場合は、ColorVuを用いた防犯カメラをぜひ検討してください。

カレンダー
  • 今日
  • 定休日

下記にメールアドレスを入力し登録ボタンを押して下さい。

変更・解除・お知らせはこちら

Yahoo!ウォレット アクセプタンスマーク

防犯カメラのコラム(店長日記)

『防犯カメラのコラム(店長日記)』では、防犯カメラに関する情報・知識をお伝えしてまいります。
店長日記はこちら >>

ページトップへ