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オフィスに防犯カメラは必要?防犯効果を解説

オフィス内に防犯および監視カメラを設置する企業が増えています。トラブルを抑制することはもちろん、内部不正となる情報漏洩などの犯罪防止、各種ハラスメントの抑制といった効果があるとされているからです。
そこで今回のコラムでは、オフィスに設置する防犯カメラにフォーカスします。どのような防犯効果があるのか解説し、そのほかのメリットについても紹介していきます。
オフィスに防犯カメラを設置する必要性とは
数多くの人が働き、取引業者などの出入りもあるオフィスでは、トラブルが発生することがあります。しかし上司と部下、先輩と後輩、依頼主と請負業者といったように立場が異なるため、状況把握や問題解決が困難なケースもあります。
そこで、会社や社員を守り、安心して働けるオフィス環境を構築するために防犯カメラを設置する企業が増えているのです。防犯カメラがあることで各種ハラスメントやトラブルの抑制につながるほか、情報漏洩など不正が発生した際にも確認がしやすく、犯人特定に役立てることもできるからです。
また社員の業務遂行の様子が確認できるため、問題点の改善、業務の効率化を図ることもできます。
次の項目では、オフィスに防犯カメラを設置した場合にどのような効果が得られるのか、具体的に解説していきます。
オフィスに防犯カメラを設置した際に得られる効果
オフィスに防犯カメラを設置した場合、代表的な効果は「犯罪の防止」「不正の監視」「トラブルの早期解決」「各種ハラスメント抑制」「業務の効率化」の5つが考えられます。それぞれについて、説明していきます。
犯罪の防止
オフィスで発生しやすい犯罪といえば、窃盗や強盗などを目的とした不法侵入です。社内には多額の現金や有価証券、機密情報などが保管されていることがあり、それらが狙われる可能性があるのです。
防犯カメラを設置することで、こうした犯罪を抑制するほか、犯罪が発生した際に確認することで早期の犯人特定につながります。
内部不正の監視
前提として社員が不正を働くことは考えたくないものですが、実際に会社のお金を横領したり、顧客情報を外部に流出させたり、技術データを売買したり、といった不正が起きています。こうした問題が起きてしまうと企業の信頼やイメージを損ない、会社としても大きなダメージを受けることになります。しかしオフィスの随所に警備員を配置したり、一人ひとりの行動を監視することは現実的には困難と考えられます。
そこで活躍するのが防犯カメラなのです。防犯カメラを設置することで、24時間体制で社員の動向を確認することができます。不審な行動をしている社員を注視したり、注意喚起を行うこともできます。また違法行為が行われた際は、その証拠にもなります。
トラブルの早期解決
たくさんの人が働くオフィスでは些細なことでトラブルになることもあります。デスクの上の荷物が落ちてきた、廊下をすれ違う時にぶつかった、備品がなくなったといったことで、職場が険悪な雰囲気になることもあります。こうしたトラブルの場合、意見が食い違うことが多く、誰に問題があるのかわかりにくいものですが、防犯カメラに映像データが残っていれば、それを分析することでトラブルの原因が分かりやすくなります。
また不審な来訪者を確認したり、荷物の搬入に関するトラブル解決にも防犯カメラは活躍してくれます。
各種ハラスメントの抑制
近年、防犯カメラの設置によって大きな効果を上げているのがハラスメントに関する事案です。社内ではパワハラやセクハラだけではなく、さまざまなハラスメントが発生する可能性があります。防犯カメラはこれらのハラスメントを抑制する効果があります。もちろんハラスメントが発生した際は、映像データを確認することで早期の解決につなげることができます。
職場で起きやすいハラスメントには下記のような種類があります。
・セクハラ(セクシャルハラスメント)…性差や性別に関する言動
・パワハラ(パワーハラスメント)…上下関係を利用した強要や指示などの言動
・アルハラ(アルコールハラスメント)…飲酒を強要する言動
・モラハラ(モラルハラスメント)…人格を否定したり、価値観を無視する言動
・セカハラ(セカンドハラスメント)…ハラスメントを報告したことで、職場で嫌がらせを受けてしまう二次的被害
・ジタハラ(時短ハラスメント)…労働時間の短縮を強要する言動
・マタハラ(マタニティハラスメント)…妊娠や出産、育児休業の利用に関して行われる嫌がらせ行為
・逆マタハラ(逆マタニティハラスメント)…ある社員が妊娠や出産をしたり、育児休業を取得した際に、他の社員にしわ寄せが及んでしまう状態
防犯カメラを設置することで、これらのハラスメントを抑制することができます。つまり、就労環境の改善に防犯カメラが寄与するということなのです。優秀な社員の早期退職を防ぐことにもつながり、さらに社員の言動に問題があった場合の特定も可能になります。
業務の効率化
オフィスに防犯カメラを設置した場合、社内の様子が映像データとして残ります。その映像には従業員の勤怠状況も映っており、それらを分析することで業務の改善につなげることができます。例えば、残業の多い社員の働きぶりを映像で確認することで、問題点を見つけ出し、改善策を提示するといったことができます。また受付担当者の対応や電話の応対品質の向上にも役立てることができます。
防犯カメラがあると監視されていると感じるケースもありますが、社員一人ひとりに見られているという意識が高まり、業務中の怠慢行為が減る可能性があります。そのため労働生産性の向上や残業時間の減少などにつながる期待も持てます。
オフィスに設置する防犯カメラに向いているタイプ
防犯カメラには多くのタイプが流通していますが、設置する場所や目的に応じて選ぶようにしましょう。
ガンタイプ
オフィス内の天井や壁などに取り付けるタイプです。主にボックス型や円柱型の形状をしており、存在感のある形状になっています。そのため防犯カメラが稼働していることを知らせたいケースなどに使用します。
オフィスの出入り口や受付、備品倉庫などに設置すると、犯罪に対する抑止力になります。
ドームタイプ
天井に設置されることが多い、半球体の形状をした防犯カメラです。社員の視界に入りにくく、防犯カメラだと分かりにくいため、業務への悪影響を最小限にすることができます。
PTZタイプ
PTZとは、上下左右に首振りをし、ズームアップとズームアウト機能を備えたカメラのことです。PはPanoramac(パン)、TはTilt(チルト)、ZはZoom(ズーム)のそれぞれ頭文字で、意味は下記になります。
パン…水平方向への首振り
チルト…垂直方方向への首振り
ズーム…ズームアップ(望遠)とズームアウト(広角)
あらゆる方角を撮影することができるため、広いオフィスの場合は特におすすめできるタイプです。
搭載されていると便利な性能・機能
この項目では、オフィスに防犯カメラを設置する場合に、搭載されていると便利な機能や性能について紹介していきます。
音声録音機能
トラブルやハラスメントが発生した際に、映像だけではなく音声も残っていると、詳細の確認ができ、早期の解決につながります。受付などでのトラブルが発生した際にも、音声録音機能があると事実確認がしやすくなります。
暗所撮影機能
夜間や倉庫内など明るさの少ない屋内でも、鮮明な映像データを残すことができる機能です。特に窃盗や不法侵入などは夜間に発生することが多いため、暗い中でも撮影できる機能がついていると安心です。特にセキュリティを強化したい場合は、カラー映像で残せる機種を選ぶようにしましょう。
ズーム機能
防犯カメラの映像を確認する際、業務中の従業員の手元など細かな部分をより鮮明にしたいケースがあります。その際に役立つのがズーム機能です。ズームには光学ズームとデジタルズームの2つの種類がありますが、映像を切り取って拡大するのはデジタルズームです。
ただし元の映像が鮮明でなければデータを拡大した場合、映像の画質が荒くなってしまいます。そのため、より鮮明な映像が残せるように、高画質で撮影可能な機器を選ぶようにしましょう。
顔認証機能
登録された顔を認証する機能です。登録されていない外部の人を瞬時に検知することができるため、不審な人物をすぐに見つけることができます。また顔認証機能を用いて社員の出勤状況なども確認できるので、勤怠管理にも役立てることができます。
追跡機能
動いているものを追跡して撮影する機能です。倉庫など暗闇の中で動いている物体を追跡して撮影することができるため、犯罪者などの行動を的確に映像に残すことができます。セキュリティ強化をしたい場所などにおすすめの機能です。
オフィスに防犯カメラを設置する際の注意点
多くのメリットがある防犯カメラですが、オフィスに設置する場合は特に下記のことに注意しましょう。
プライバシーへの配慮
オフィスに防犯カメラを設置する場合は、特にプライバシーへの配慮が欠かせません。更衣室やトイレなどは特に配慮が必要で、原則として防犯カメラを設置するのはNGです。
セキュリティ対策
映像データ自体も重要な情報です。そのためオフィスに防犯カメラを設置する際は、その際に撮影できる映像データの取り扱い方法にも注意するようにしましょう。特にインターネットを介して接続するネットワークカメラは、外部から不正アクセスを受けて流出などの被害に遭うこともあります。そのため高度なセキュリティのもと運用するようにしましょう。
防犯カメラを正しく運用することで情報を守り、会社を守る
それぞれのオフィスには、企業にとって重要な情報がたくさんあります。24時間稼働する防犯カメラはコストを抑えて、そうした情報を守ることができます。しかし防犯カメラが守るのは情報だけではありません。情報を守ることは会社を守ることで、さらに職場環境、従業員の生活を守ることにもつながります。
そのためには適切な運用が欠かせません。注意事項を適切に守り、正しく運用するようにしましょう。
- 2024.12.11
- 12:00
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