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倉庫や工場に防犯カメラを導入するメリットと設置のポイントを解説!

住宅や飲食店、店舗などでの導入が広がる防犯カメラですが、敷地が広く、死角ができやすい倉庫や工場などでも活躍しています。事故はもちろん、盗難などの犯罪も起きやすいからです。
そこで今回のコラムでは、倉庫や工場に防犯カメラを導入するメリットを解説していきます。また設置する際のポイントも紹介します。
倉庫や工場に防犯カメラを導入するメリット
防犯カメラを導入するメリットを考えるために、まずは倉庫や工場の特性について把握しましょう。具体的には下記のような特性があります。
・出荷前の商品やサンプル、高価な機器、原材料などが保管されている
・広い面積を、24時間365日にわたって監視をする必要がある
・従業員のほか、たくさんの業者が出入りする
・住宅街や繁華街から離れて建てられている、など
このような特性から、倉庫や工場では犯罪や事故、トラブルが起きる可能性が高くなります。そのため防犯カメラを設置することでメリットが得られるのです。この項目では、代表的な3つのメリットを紹介していきます。
犯罪の抑制や確認ができる
防犯カメラを設置するメリットとして第一に挙げられるのが防犯効果です。倉庫や工場には、転売価値の高い原材料が数多く保管されており、さらに出荷前の商品も並んでいます。加えて、機密情報となり得る製品化前のサンプルや研究・開発段階のさまざまな情報もあります。また倉庫や工場内で使用される備品や、処理前のゴミなども人によっては価値を感じることもあるのです。
防犯カメラを設置すると、これらを狙う窃盗などの犯罪を抑制することに役立ちます。また、万が一、犯罪やトラブルが起きた際の検知や確認などにも用いることができます。
具体的に、防犯カメラを設置することでできることは下記のようなことです。
・部外者の出入りを常に確認できる
・無人の場所でも侵入者を抑止および確認できる
・犯罪者の盗難行為を抑止および確認できる
・内部不正につながる従業員の不審な行動が監視できる、など
見られているとわかっていながら犯罪を起こす人は多くありません。そのため倉庫や工場に防犯カメラを設置することで、犯罪の抑制になるのです。防犯目的でダミーカメラを設置することもありますが、それだけ防犯カメラの防犯効果は高いということなのです。
安全管理や品質管理が強化できる
防犯カメラで倉庫や工場内を撮影することで、従業員が安全に働けているか確認することができます。また、録画した映像データを分析したり、検証することで、安全管理をさらに強化することもできます。特に製造担当スタッフの人数に比べて管理担当スタッフが少ない場合、倉庫や工場内で働く従業員の管理に手が回らないケースもあります。そのような時でも防犯カメラが設置されていることで、多くの従業員の安全を管理することができるのです。
一方、製造ラインの稼働状況を確認することで、異物の混入を防いだり、商品の製造工程に問題がないか確認することもできます。具体的には、下記のようなことが挙げられます。
・衛生的な職場環境が維持されているか確認できる
・商品の品質が維持されているか確認できる
・製造ラインにおけるトラブルや不具合を確認できる
・出荷状況の異変を検知できる
・従業員の勤怠状況を確認できる、など
例えば、防犯カメラのアラート機能などを活用すると、製造ラインに異常があった場合などにスタッフがすぐに駆けつけることができます。また音声のやりとりができる防犯カメラであれば、遠隔で指示を出すこともできます。このように防犯カメラの機能を活用することで、製品の品質管理や従業員の安全管理を強化することにも役立てられるのです。
業務改善や課題解決ができ、生産性が向上される
倉庫や工場では人的ミスが起こり得ますが、そのミスがなぜ起きたのか、原因がわかれば早期の改善につなげられます。そこで活用できるのが防犯カメラの録画データです。ミスが起きたシーンが録画されていれば、状況を確認することで原因を解明できる可能性があるからです。
また従業員の適性を見極めることもできます。防犯カメラ越しに作業の仕方を確認することで、作業改善のポイントを見つけることができ、さらにマンパワーを最大限に活かす人材配置も可能になります。また従業員の移動状況を確認することで動線の改善が可能になり、無駄な動きの削減、つまりは業務改善につなげることもできるのです。
業務効率化などに関するメリットには、下記のようなことが挙げられます。
・人的ミスの改善および予防ができる
・従業員一人ひとりの働き方の改善ができる
・適材適所が可能になる
・より効率的な作業工程が構築できる
・従業員研修などで課題を共有することができる、など
このように防犯カメラを用いて業務改善や課題解決を図ることで、一人の作業負荷を軽減させ、無駄を省くなど作業の効率化が可能になります。そのため従業員一人ひとりの生産力が向上し、倉庫や工場全体の生産性が向上するのです。
倉庫や工場に防犯カメラを設置するポイント
倉庫や工場に防犯カメラを設置するメリットについて把握できたところで、設置する際の主なポイントについて解説していきます。
倉庫や工場の特性に合わせた防犯カメラを選ぶ
倉庫や工場に設置する防犯カメラを選ぶ場合、重要視したいのが撮影できる範囲の広さです。面積が広く、天井が高いなどの特徴があるからです。また商品が高く積み上げられていることもあり、死角ができやすいという特性もあります。そのため、下記のような製品を選ぶようにしましょう。
・撮影できる範囲が広い
・遠隔監視ができる
・長時間の録画ができる
・解像度が高い
・暗い場所でも鮮明な撮影ができる
・防水・防塵性能が高い、など
倉庫や工場の広さにもよりますが、広範囲を撮影でき、しかも解像度が高く、暗所でも鮮明な撮影ができるといった性能が求められます。また広範囲な場所を監視するため、複数の防犯カメラを一カ所で一元管理できるとより便利に使うことができます。設置する目的や環境によっては、双方向で音声のやり取りができる、遠隔操作ができる、といった機能を追加するのもいいでしょう。
目立つように設置する
倉庫や工場に設置する防犯カメラは、主に犯罪抑制が目的となるため、隠すのではなく、反対に目立つように設置することが重要です。出入り口や裏口、従業員の控室など人目につくように設置することで、犯罪抑止につながります。
また従業員の勤怠管理も目的となるため、目立つ場所に防犯カメラを設置すると、常に撮影されていることを意識させることができます。勤務時間の気の緩みを防ぎ、人的ミスの削減にもつながるでしょう。防犯カメラを設置していることを掲示板などで告知することも、犯罪抑止やミス削減には効果的です。
効果的な場所に設置する
倉庫や工場内に防犯カメラを設置する場合、適切な場所があります。代表的な場所を確認しましょう。
●出入り口
不審者の侵入を防止するために最も有効なのが、倉庫や工場の出入り口に防犯カメラを設置することです。万が一身元の確認できない人が訪問してきたり、敷地付近で不審な行動をしている人がいた場合の確認に用いることができます。通常は訪問者の確認や、従業員の出社・退社時間の確認などに活用することもできます。
●搬入・搬出口
倉庫や工場内で働く従業員と外部の人が接触するのが、この搬入・搬出口です。そのためトラブルが起きやすい場所でもあります。人対人のトラブルだけではなく、搬入物の確認などで発生するトラブルもあります。そのため、トラブルが起きた際に状況を確認することができます。
●駐車場
入退場をするトラックや自家用車、社用車などを確認するために、駐車場に防犯カメラを設置するのもおすすめです。車両ナンバーの読み取りができる機能を導入すれば、車両の通過記録の保存もでき、さらにデータの照合によって訪問者の確認も車両ナンバーで行うことができます。また、不審車両や不審者の乗車した車の記録・確認などにも用いることができます。
●資材置き場
製品の生産などに使用する原材料や資材も会社の資産です。倉庫や工場には資材がたくさん保管されており、これらを管理するためにも防犯カメラが役立ちます。盗難抑止として効果を発揮するだけではなく、犯罪が発生した際に防犯カメラの映像を確認・分析することによって早期の解決にも期待ができます。
●事務所
倉庫や工場の事務所には、現金や機密情報などが保管されているケースがあります。事務所内に防犯カメラを設置することで、これらの大切な物品を盗難から守ることができます。また事務所内で働く従業員の勤怠管理にも活用できます。
●製造ライン
食品などの工場ではフードディフェンスという言葉がありますが、これは人的ミスや犯罪などによって製品への異物混入を防ぐことなどを意味しています。このフードディフェンスに大きな力を発揮するのが防犯カメラです。もちろん食品だけではなく、さまざまな製造ラインで生産される製品の品質維持および向上にも役立てることができます。また、製造ラインで働く従業員の勤怠管理にも活用することが可能です。
防犯カメラを倉庫や工場に設置することで防犯以外の効果もある
今回のコラムでは、倉庫や工場に防犯カメラを設置するメリットについて解説しました。防犯カメラには犯罪を防止するという大きな目的がありますが、設置する場所によっては安全管理や品質管理、勤怠管理などにも役立てられることを紹介しました。
このように倉庫や工場に課題解決や生産性の向上にもつながるため、幅広く防犯カメラが導入されるようになっています。検討される場合は、お近くの防犯カメラの販売会社へご相談ください。
- 2024.12.11
- 11:58
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