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建設現場に防犯カメラを導入するメリットと設置のポイントを解説!

建設現場に防犯カメラを導入するケースが増えています。建築用資材の窃盗などを抑止する効果のほか、さまざまなメリットがあるからです。
そこで今回のコラムでは、建設現場に防犯カメラを導入するメリットを紹介し、さらに防犯カメラを設置する際のポイントについても解説していきます。
建設現場に防犯カメラを導入するメリットとは?
建設現場に防犯カメラが導入されるのは、建設現場には下記のような特徴があるからです。
・建築用資材が置かれている
・業者の出入りが多い
・死角になる場所がある
・夜間は人の出入りがなくなる
・建築用資材は燃えやすいものも多い、など
こうした特徴があるため建設現場では盗難や火災が起きることがありますが、防犯カメラを設置することで未然に防ぐことが可能になります。そのため防犯カメラの導入が進んでいるのです。これらを踏まえて、次の項目からそれぞれのメリットについて具体的に解説していきましょう。
建築用資材の盗難を防ぐことができる
建設現場には、木材や鉄骨、電線などの金属類といった建築用資材が数多く置かれています。また工具類のほか、高価な機材や機器類も建設現場には多くあります。これらは高値で売りさばくことが可能で、そのため建設現場は常に盗難の危険に晒されているのです。
しかも通常の建設現場は周囲をフェンスなどで覆っているだけで、セキュリティが万全とは言えません。警備員が常駐していますが、建設現場はさまざまな職人や現場管理者、運搬者、そのほかの業者など多くの人が出入りします。そのため不審者が出入りしても、気づかないケースもあるのです。
また、夜間や休日は警備体制が手薄になっているのが現状です。そのため防犯カメラを設置することで、建築用資材の盗難を抑止し、さらに盗難があった場合には犯人の特定にも役立てることができるのです。
事務所荒らしの抑止ができる
前述したように、建設現場では建築用資材が盗難に遭うことがありますが、同時に現場事務所が荒らされることもあります。事務所にはパソコンやコピー機などの機材のほか、個人情報が記載されている重要書類や現金などが置かれているケースがあるからです。
事務所付近に防犯カメラが設置されていれば、これらの犯罪を抑止することができます。また、犯行の瞬間を映像に記録することも可能です。
人件費を抑えられる
建設現場では、運搬車が多い、出入りする人が多いなどの理由から警備員を配置しています。しかし警備員を配置するには人件費が必要で、工事期間が3カ月から1年程度となるような建設現場では大きく膨れ上がってしまいます。具体的な例を見てみましょう。
警備員1人当たり20,000円のコストがかかるとした場合、毎日5人を配置し、工事期間が3カ月間に及んだ場合のコストは下記になります。
20,000(円)×5(人)×90(日)=900万円
しかし防犯カメラを設置する場合、1台につき1カ月のレンタル料金は10,000円〜30,000円程度です。そのため10台の防犯カメラを3カ月間レンタルすると、30万円〜90万円となり、コストを大幅に抑えることができるのです。
しかも休日や夜間に警備員を配置する場合は費用が割り増しされますが、防犯カメラの場合は同じ料金で休日も24時間稼働させることができます。
建設現場の状況を監視できる
建設現場に防犯カメラを設置することで、作業の進捗状況を確認することもできます。例えば工期が遅れている場合は、録画した映像を確認することで、その原因を解明することができます。そのほか、現場に出入りする関係者や車両も監視でき、搬入や搬出状況などを把握するのにも役立ちます。万が一、現場で事故が遭った場合も、そのシーンが録画されていれば状況確認ができ、早期の原因解明にもつながります。
そのほか現場を管理する上で下記のような確認をする場合も、防犯カメラ上で行うことができます。
・作業員がヘルメットや安全帯を適切に装着しているか、危険な行動をしていないか
・喫煙やポイ捨て、迷惑駐車といったマナーに反した行動をしていないか
・風雨によって仮設物が転倒していないか
・ブルーシートやメッシュシートがバタついていないか
一方、現場管理者は複数の現場を掛け持ちすることもあり、現場にいない時間帯もあります。そのようなケースでも、防犯カメラの映像をチェックすることで作業に問題ないか確認することができます。
このように防犯カメラを通じて、建設現場の監視を行うことを遠隔臨場と言います。現場に行かずにさまざまな業務ができるため、移動時間や待機時間の削減、コスト削減、人材不足の解消といったメリットもあります。
生産性向上につながる
防犯カメラは犯罪の抑制や確認に用いられるだけではなく、生産性の向上につながるように活用することもできます。例えば、防犯カメラに録画されたデータを分析することで、作業員の動線や業務手順に無駄がないか、より効率的な動きができないか、検証することができるのです。
業務を再構築することができれば、工事全体の効率化が図られ、生産性の向上にもつなげられるのです。
建設現場に防犯カメラを設置する際のポイント
建設現場に防犯カメラを設置する際の重要なポイントは、何を映したいのか、どこに設置するのか、です。代表的な場所は下記になります。
資材置き場
これまで紹介したように、建築用資材は盗難に遭う危険性があります。建築用資材が値上がりしており、高額で売却できる可能性があるからです。しかも建築用資材が盗難に遭うと、新しい資材を調達する必要があるため、納期が遅れることもあります。つまり資材が盗難された場合、追加用の資材を購入する費用だけではなく、損害が大きくなる可能性もあるのです。
そのため建築用資材が盗難に遭わないように、資材置き場には防犯カメラを設置するのがおすすめです。
建築事務所
建設現場の事務所には大切な機材のほか、重要な個人情報なども保管されています。これらを狙った事務所荒らしを防ぐためにも、事務所付近には防犯カメラを設置しましょう。特にプレハブなどで事務所を設けている場合は、セキュリティは手薄になりがちです。また出入り口だけではなく、窓からの侵入も考えられます。そのため事務所全体を映せるように、防犯カメラを設置することがポイントとなります。
現場の出入り口
建設現場にはさまざまな人が出入りしますので、現場の出入り口に防犯カメラを設置すれば、その確認を行うことができます。万が一、現場内で盗難などがあった場合でも、犯人の特定や早期の解決に期待が持てます。また車両ナンバーを認識する機能を活用すれば、不審車両の侵入を防止することもできます。
作業現場
工事の進捗状況や作業状況を確認する場合は、それぞれの現場に合わせて工事状況がわかりやすい場所に設置しましょう。工事現場全体を見渡せる場所はもちろん、マンションの建設現場であれば建物の内部などにも設置することがおすすめです。作業員の安全確認やマナー確認などにも活用できます。
建設現場に導入する防犯カメラに役立つ機能
防犯カメラにはさまざまな機能が開発されていますが、建設現場に導入する際にあると便利な機能について解説していきます。
PTZ機能
PTZ機能(またはPTZカメラ)は、遠隔操作でカメラの首振りが操作できる機能のことです。PはPanoramac(パン)、TはTilt(チルト)、ZはZoom(ズーム)を指し、下記のような特徴があります。
パン…水平方向への首振り
チルト…垂直方方向への首振り
ズーム…ズームアップ(望遠)とズームアウト(広角)
上下左右に首振りをし、ズームアップとズームアウトができるため、あらゆる方角を撮影することができます。そのため広い建設現場を撮影するのに便利な機能なのです。
暗所撮影機能
通常、盗難が発生するのは夜間なので、夜間など暗い場所でも撮影できる機能は必須とも言えます。LEDライトを照射するタイプなど方式や性能の高さは機種によって異なりますが、より鮮明な映像データを残すことができるものを選びましょう。特にカラー映像が残せる機種であれば、セキュリティがさらに強化されると考えられます。
顔認証機能
オフィスなどでも活用されている顔認証機能は、登録された顔を認証する機能です。作業員の顔の特徴を登録しておけば、不審者の発見にも役立ちます。多くの人が出入りする建設現場では、関係者以外の人が出入りすることが容易なため、セキュリティを強化するためにぜひとも導入したい機能です。
自動追跡機能
夜間に盗難にあった場合、便利なのがこの自動追跡機能です。暗闇などで動いているものを追跡して撮影することができ、犯罪者などの行動を一部始終映像に残すことができます。そのため侵入経路や逃走経路などの把握ができ、再発防止に役立てることもできます。
オートスナップショット機能
指定した曜日や時間帯に自動的にスナップショットを撮影する機能です。60分間隔など、指定した間隔でスナップショットを撮影するインターバル撮影機能もあります。定点観測をすることで、現場の進捗状況や異変などを時系列に沿って記録しておくことができます。
このほか必要に応じて、現場の気象状況がわかる気象計や水位を測定できる水位計などが搭載されている防犯カメラも活用することができます。
防犯カメラは建設現場に欠かせないツールに
建設現場に防犯カメラを設置するメリットについて解説しました。防犯のためだけではなく、安全対策や現場監理などの目的でも幅広く導入されるようになっており、建設現場では欠かせないツールとなっています。機能も多彩になっており、建設現場専用の防犯カメラも登場しています。
また、建設現場は工期が決まっているため、レンタルを活用することでコストを削減することも可能です。短期間、小規模の工事でも多彩なメリットがあるので、建設現場への導入を検討してみてください。
- 2024.12.11
- 11:57
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