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幼稚園・保育園での防犯カメラの効果とは?徹底解説

多くの子どもたちが過ごす幼稚園や保育園で、防犯カメラの導入が広がっています。不審者から園児を守る防犯効果に加えて、職員による不適切指導・保育の抑止や確認などに対する保護者からの要望があるからです。
そこで今回のコラムでは、幼稚園や保育園で防犯カメラを導入する効果について徹底的に解説していきます。
幼稚園や保育園に防犯カメラを導入する効果とは
防犯カメラの導入には犯罪抑止、トラブル・犯罪の確認、安心感などの効果が考えられ、幼稚園や保育園に導入する場合には下記のようなメリットが期待できます。
- 不審者が侵入するのを抑止
- 不審者による犯罪の確認
- 園児同士のトラブルの確認
- 保護者同士のトラブルの確認
- 幼稚園教諭や保育士による不適切指導・保育の抑止・確認
- 園内での園児たちの様子の確認
- 幼稚園教諭や保育士の仕事内容の確認、など
これらによって期待できるのが「園児の安全」「職員の安全」「保護者の安心感」などです。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
園児の安全が守られる
防犯カメラを導入することで得られる一番の効果は、園児の安全が守られることです。防犯カメラを導入することで、不審者が侵入を諦めることが期待でき、園児が危険にさらされる可能性を大きく減らすことができます。万が一、何らかの事件や事故が起きてしまった場合でも、その様子を防犯カメラの映像データで振り返ることができるため、再発防止策を検討しやすくなるのもメリットの一つです。
また乳幼児は状況を正しく説明したり、事情を正しく伝えることが難しいこともあり、園児同士でトラブルになることもあります。その際、防犯カメラの映像を確認することで、どのような事情でトラブルになったのか、幼稚園教諭や保育士がわかりやすくなります。そのため対策が取りやすくなり、トラブルの発生率を減少させられる可能性も高くなります。
近年は、幼稚園教諭や保育士の不適切指導・保育などが話題になっています。目に余るような虐待だけではなく、ちょっとした言葉の暴力、無視など、園児が気づかない程度で行われているケースもあります。しかし防犯カメラが設置されていれば、職員による不適切指導・保育は起きにくいと考えられます。
また防犯カメラにはアラート機能や通知機能が搭載されている機種があります。園内では数人の職員が多くの園児を見守るため、すべての園児に目を配れない時間帯もあります。その際、園児が危ない場所に立ち入ったり、危険な行為を見落とすこともあります。その様子を、別室で職員が遠隔監視をしていれば、防犯カメラが園児たちの危険を察知して職員に知らせることもできます。
職員が守られる
幼稚園や保育園に不審者が侵入した場合、ターゲットとなるのは園児ばかりではありません。教諭や保育士、職員も被害に遭う可能性があります。しかし防犯カメラを設置することで不審者の侵入が回避できれば、職員の安全も守られることになります。
また職員による不適切な指導や保育が話題になる中、園内で問題が起こると職員に対して疑惑の目が向けられることがあります。その場合、防犯カメラに記録された映像データで、不適切な指導や保育がないことを証明することもできます。つまり防犯カメラがあることで、職員を守ることもできるのです。
保護者に安心してもらうことができる
幼稚園や保育園には、同年代の子どもと一緒に過ごすことで、体や心の成長を促すという役割もあります。ただし保護者の目の届かない場所でもあり、保護者としては成長を願いつつも、心配や不安を抱えることにもなります。
しかし幼稚園や保育園に防犯カメラを設置することで、犯罪やトラブルなどが起きにくい環境を構築することができます。また職員による不適切な指導や保育を防ぐこともでき、園児の安全が守られ、さらに情緒の安定にも役立つと考えられます。このように園児がすくすく育つ環境が整っていれば、保護者にも安心してもらうことができるのです。
保護者の集まりの際に、防犯カメラの様子を見てもらったり、どのように運用しているのか確認してもらうという機会も設けると、より安心感を与えられるでしょう。さらにクラウドサービスを活用し、保護者のスマートフォンから映像が確認できるようにすることもできます。このように、防犯カメラを活用することで、保護者により信頼感を持って子どもを預けてもらうこともできます。
幼稚園や保育園に防犯カメラを設置すべき場所
幼稚園や保育園に防犯カメラを導入する大きな目的は園児たちを守ることです。そのため、適切な場所に設置するようにしましょう。代表的な7つの場所について解説していきます。
出入り口
多くの園児や保護者が出入りする施設の門扉や正面入り口は、不審者がいても気付きにくい場所です。そのため出入りする人を確認できるような位置に防犯カメラを設置するようにしましょう。防犯カメラが設置していることで、犯罪の抑止効果もあります。
顔認証機能があると、園の関係者以外の人が出入りできないようにすることもできます。また、園児の出欠確認に用いることも可能で、置き去りを防止することもできます。
外周
防犯意識を高めていても、施設内のすべてに監視の目を光らせることはできません。特に施設の外は無防備になりがちで、施設に近寄らせないようにするためにも、施設の外周に防犯カメラを設置するようにしましょう。犯罪を犯そうとする人は下見に訪れることもありますので、注意人物として事前にチェックすることもできます。
また犯罪抑止だけではなく、万が一犯罪が起きた場合には侵入経路や逃走経路の確認にも用いることができます。そのため再犯防止策も立てやすくなります。
教室・保育室
園児が普段過ごす教室や保育室も、防犯カメラを設置するのに適している場所です。園児同士のケンカなどさまざまなトラブルが起きますが、状況を説明するのが苦手な子どもの場合は特に映像データがあると問題解決に役立ちます。職員の不適切指導・保育の抑止、確認などにも効果を発揮します。
また、職員のスキル向上、園の質の向上などにも用いることができます。映像データを確認することで職員の指導・保育レベルの確認ができるため、改善点がわかりやすく、より良い教育・保育ができるようになります。
職員室・休憩室
幼稚園や保育園の職員室には、お金や貴重品、重要書類などが保管されていることが多く、盗難の被害に遭うことがあります。そのため防犯カメラを設置しておくようにしましょう。夜間に狙われることが多いため、暗所での撮影ができる機種がおすすめです。動体検知機能、自動追跡機能、アラート・通知機能などがあると、盗難に遭った場合でも犯人の早期逮捕につながる可能性があります。
また幼稚園や保育園では、職員同士のトラブルやいじめなども報告されています。安心して働ける就労環境を構築するのにも、防犯カメラが役立つでしょう。
園庭・グラウンド
園児が遊んだり、走り回る園庭やグラウンドにも、防犯カメラの設置を検討しましょう。危険な行為を確認したり、またトラブルの原因を確認するのにも役立ちます。
また不審者が園庭やグラウンドを眺めていることもあり、不審者の早期発見にもつながります。
給食室
保育園の中には、給食室を設けて園児たちの給食を作っているケースもあります。その場合、給食室にも防犯カメラの設置を検討しましょう。給食室では異物混入といった犯罪が考えられますし、給食が原因で食中毒が起きることも少なくありません。万が一、そのような事態が起きた場合に原因の解明に役立つほか、再犯防止策も検討しやすくなります。
駐車場
敷地内に駐車場がある場合は、駐車場にも防犯カメラを設置しましょう。園児が事故に遭った場合の確認ができます。また送迎バスへの乗車、あるいは下車の際に、園児の確認にも用いることができます。
駐車場に車が停まっていると死角ができやすいため、防犯カメラを設置する場所は慎重に選定することが重要です。
幼稚園や保育園に設置する防犯カメラにあると便利な機能
防犯カメラにはさまざまな機能が搭載されており、機能を用いることでより便利に使うことができます。この項目では、幼稚園や保育園に設置する防犯カメラにあると便利な2つの機能を紹介します。
顔認識機能
顔認識機能とは、特定の人の顔を記憶させて、カメラに映った際に通知などでお知らせする機能です。例えば、園の職員や取引業者などの顔を認識させておくことで、登録されていない人の侵入を防ぐことができます。
また、近年大きな問題になっている園児の置き去りの防止にも役立ちます。送迎車を降りてから出入り口に入る際や、教室に入るまでの廊下などで顔認識機能を用いると、園児の出欠確認ができます。
異常検知機能
園児は一人ひとりの性格が違い、大人が想定しないような行動を始めるケースもあります。そのため、大きな事故が起きてしまうことも考えられます。
そこで役立つのが、特定の行動をしている際にアラートが鳴る異常検知機能です。「突き飛ばし行為」「危険エリアへの侵入」といった行動を検知するようにしておくことで、事故や事件を防止することができます。また職員の負担軽減にもつながります。
幼稚園・保育園での時間を「見える化」することで安心を
幼稚園や保育園にとって重要なのは、園児が安全に過ごせるように配慮することです。特に近年は侵入者による犯罪に加えて、職員によるトラブルも顕在化しています。そのため園での様子を見える化することで、保護者により安心して預けてもらうようにしましょう。ただし、幼稚園や保育園に防犯カメラを設置する場合、園児の様子が映像データに残るためプライバシーへの配慮が欠かせません。保護者に防犯カメラの使用目的などを適切に伝えることも重要です。
また、適切な場所への設置や、必要な機能の選択などは素人には難しいものです。防犯カメラを導入する際は、幼稚園や保育園での設置実績がある専門業者を選ぶようにしましょう。
- 2024.12.11
- 11:55
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