防犯カメラに関するお役立ちコラムはこちら
強盗事件で問い合わせ急増!防犯カメラ専門店がおすすめする防犯カメラとは

2022年夏頃から強盗事件が全国で多発し、犯罪者集団の一員と見られる人物が逮捕されるなど大きな注目を集めています。こうした背景の中、住宅の防犯対策を強化する方が急増しており、セキュリティ会社や防犯カメラ設置業者には防犯カメラに関する問い合わせが増えています。
そこで今回のコラムでは、防犯カメラ専門店ならではの視点で、おすすめの防犯カメラについて解説していきます。
防犯カメラの犯罪抑止効果とは
防犯カメラを設置する上で最も期待したいのが犯罪抑止効果です。犯罪行為をする人は、通常「見られたくない」「見つかりたくない」という心理になるものです。そのため防犯カメラがあることで、犯罪を思いとどまるケースもあります。これが防犯カメラの犯罪抑止効果です。
例えば、防犯カメラの目の前で堂々と万引きをする犯罪者はいません。防犯カメラがない店舗、防犯カメラがない場所まで移動して、万引きを行うものです。住宅への侵入も同様で、防犯カメラが設置されていると、侵入される可能性はグッと下がると考えられます。
実際に、警視庁のサイト「住まいる防犯110番」では、犯人が犯行を諦める要素として「声をかけられた」「補助錠」の次に「セキュリティシステム」を挙げています。特に日本では、他人から見られていることに対する意識が強いとされます。防犯カメラの犯罪抑止効果は世界共通のものですが、そのため日本での犯罪抑止効果はより高いと考えられています。
より正確に防犯カメラの犯罪抑止効果を確認するために、警視庁の取り組みについても紹介しましょう。2002年に警視庁が55台の防犯カメラを東京都新宿区歌舞伎町に設置したところ、下記のように犯罪件数が減少していると報告しています。
2005年…1892件
2012年…1536件
2016年…961件
2000件以上だった犯罪件数が、14年間で半数以下の1000件を下回るようになっています。防犯カメラの効果だけとは言えませんが、治安の向上に防犯カメラが役立っているということは間違いないと言えるでしょう。
住宅への侵入による強盗事件が多発している現状を踏まえると、まずは犯罪抑止効果に優れた防犯カメラを設置することがおすすめになります。次の項目で具体的に紹介していきましょう。
犯罪抑止のための防犯カメラとは
犯罪抑止を目的に防犯カメラを設置する場合、重要なのは防犯カメラの存在をアピールすることです。この点から、おすすめしたい防犯カメラを紹介していきます。
形状はボックスタイプかバレットタイプ
防犯カメラの形状にはいくつか種類がありますが、代表的なのは「ボックスタイプ」「バレットタイプ」「ドームタイプ」の3種類です。このうち、ドームタイプは半球型の形状をしており、オフィスなど目立たせたくない場所での設置が向いています。それに対して、ボックスタイプやバレットタイプは存在感があるため、犯罪抑止を優先したい場合はおすすめです。それぞれ、どのような特徴があるのか、具体的に見ていきましょう。
ボックスタイプ…ハンディカメラのような長方形に近い形をしている防犯カメラです。コンビニや銀行、郵便局などでよく見られるタイプで、存在感があるため監視しているというイメージを与えることができます。
バレットタイプ…主に筒型の形状をしている防犯カメラです。壁から飛び出ているように設置するため、存在感があり、目立ちやすいという特徴があります。ボックスタイプよりは柔らかい印象があるため、小売店の店舗などでよく見られます。
色は暗闇でも見える白系がおすすめ
犯罪抑止を目的とする場合、犯人が防犯カメラに気づくことが重要です。そのため防犯カメラの色にも注意しましょう。黒っぽい色だと、暗闇の中では気づかずに犯行に及んでしまうことがあります。犯人を捕まえるのを最優先するのであれば目立たない色がおすすめですが、住宅に侵入されないようにするためには、気づかれるために白っぽい色の防犯カメラを設置するようにしましょう。
ただし、防犯カメラを壊してそのまま犯行に及ぶケースも考えられます。そのため簡単に手の届かない場所など、設置場所にも気をつける必要があります。
壊されないように耐衝撃性能の高い機種を選ぶ
屋外に設置される場合は、防犯カメラの耐久性にも注目しましょう。前述したように防犯カメラを壊して犯行に及ぶケースもあるため、壊されないような機種を選ぶことが重要です。そのために覚えておいてほしいのが、耐衝撃性能です。
耐衝撃性能は、日本工業標準調査会(JISC)が加盟する国際電気標準会議(IEC、International Electrotechnical Commission)が規格を定めており、防犯カメラの取り扱い説明書などでは「IK◯◯」で表記しています。等級は「IK00」から「IK10」まであり、数値が高い方が衝撃に強いことを示しています。例えば、「IK00」は「無保護(保護されていない)」を表しており、「IK10」は「40cmの高さから落ちる5kgの衝撃に耐えられる」ということを意味しています。
センサーライト付きでよりセキュリティを強化
防犯カメラには、人感センサーによって撮影を開始する自動検知機能などが搭載されている機種があります。しかし撮影をするだけでは犯罪を抑止することはできません。そこで人感センサー付きのライトを併用することで、セキュリティを強化する方法もあります。人の動きを感知することでライトが光るため、犯行を未然に阻止することができるのです。
最近では、人感センサーライトが搭載された防犯カメラも登場しています。後付けする必要がないため、設置もスムーズに行うことができます。
会話機能により、音声で犯行を抑止
防犯カメラには、双方向で会話ができる機能が搭載されている機種があります。この会話機能を用いることで、犯行を抑止することができます。例えば、住居内でくつろいでいる際に、窓の外で不審な音がしたとします。この時に、防犯カメラの会話機能を用いて、「何をしているんですか?」「勝手に敷地に入らないように」といったように警告することができるのです。もちろん、外に誰もいないケースも考えられますが、それでも用心に越したことはありません。
また、前述した人感センサーライトのように、警告ボイスがついた防犯カメラも販売されています。人感センサーが感知すると、「コラっ」などの警告ボイスやサイレンを鳴らして威嚇する仕組みになっています。人感センサーライトと警告ボイスがセットになっている機種もあり、セキュリティをさらに強化することができます。
犯罪を抑止するために、防犯カメラを設置する際の注意点とは
犯罪抑止に有効な防犯カメラの機能などについて把握したところで、設置する際の注意点について解説していきます。
死角を作らないように設置する
犯罪抑止効果に優れた防犯カメラを設置したとしても、その効果が届かない場所があると意味がありません。犯罪者は防犯カメラの性能にも詳しく、どこが撮影されている、どこが撮影されていないといったことも的確に判断し、死角から住宅内に侵入しようとするからです。そのため、よりセキュリティを強化したい場合は、防犯カメラを複数設置し、死角を作らないようにしましょう。
具体的には、下記の箇所が撮影できるように設置しましょう。
・裏口や勝手口
・窓(特に1階)
・塀や植木、住宅の周辺
・駐車場
警察庁の資料「令和3年の 刑法犯に関する統計資料」(https://www.npa.go.jp/toukei/seianki/R03/r3keihouhantoukeisiryou.pdf)によると、住宅への侵入は「無締り(無施錠)」が最も多いですが、次に多いのが25.0%の「ガラス破り」です。そのため1階の窓は要注意です。また、住宅の周辺や駐車場、塀のセキュリティを強化すると、侵入経路が限定されるため犯罪抑止効果を向上させることができます。
防犯ステッカーを活用する
防犯ステッカーとは、防犯カメラの存在をアピールするために「防犯カメラ作動中」「防犯カメラにて監視中」などと書いてあるステッカーのことです。このようなステッカーを目立つ場所に貼っておくことで、犯行をやめさせることができます。
また、防犯カメラと防犯ステッカーを併用することで、セキュリティの高い住宅であることをアピールできます。「防犯カメラ以外にも、セキュリティ対策を行っているのでは?」と犯罪者に思わせることもでき、犯罪抑止効果を高めることができます。
ダミーカメラを活用する
防犯カメラは死角ができないように複数台を設置することがおすすめですが、費用が1台10万円程度かかるため5台も10台も設置することは非現実的です。そこで活用されているのが、防犯カメラと同じ作りのダミーカメラを設置することです。実際には撮影できない偽物ですが、一見すると本物の防犯カメラと同じに見えるため、犯罪を思い止まらせることができるのです。
ただしプロの犯罪者の場合、防犯カメラとダミーカメラの違いなどにも精通しており、見破られる可能性もあります。そのため過信しすぎないことも重要です。
防犯カメラを設置するだけで安心せず、よりセキュリティの強化を
防犯カメラを設置するメリットの一つが、犯行を思い止まらせる犯罪抑止効果です。今回のコラムでは、犯罪抑止効果をより強化することをテーマとして取り上げました。
防犯カメラの設置率が高くなっていますが、犯罪者も防犯カメラに慣れ、防犯カメラを設置しているだけでは犯罪抑止にならないことも考えられます。よりセキュリティを強化するためには、設置するだけで安心せずに、人感センサーライトつきや警告ボイス付きなどの機種を活用することも検討してください。
また死角がどのようにできているかなど、素人にはわからないこともあります。ぜひ防犯カメラ設置業者などセキュリティの専門家に相談するようにしてください。安心して毎日を過ごせるように、それぞれの住宅、家主の要望に合わせて防犯カメラを提案してくれるはずです。
- 2024.12.11
- 11:54
- 防犯カメラに関するお役立ちコラムはこちら