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防犯カメラを設置する家が急増!選び方や設置場所、費用について解説

2018年にALSOK(本社:東京都港区)が行った「第2回 防犯カメラに関する意識調査」によると、一般住宅の防犯カメラ設置率は23.8%となっています。しかし、ここ最近、凶悪な強盗殺人事件が頻発していることから、防犯カメラを設置する家庭が急増しています。
そこで今回のコラムでは、一般の住宅に設置する防犯カメラの選び方や設置場所、さらに費用の目安についても解説していきます。
防犯カメラを選ぶ流れ
一般的な住宅に防犯カメラを設置する場合、まずはどのような目的で、どこに設置するか考えることから始めます。順を追うと下記のようになります。
②予算を把握し、設置場所を決める
③防犯カメラの基本情報を確認する
④防犯カメラの性能を確認する
⑤防犯カメラの機能を確認する
⑥予算に合わせて、最終決定をする
それぞれについて解説していきましょう。
設置する目的を明確にし、設置場所を決める
防犯カメラにはさまざまな機種があり、搭載されている機能も多彩です。必要な性能や機能がないと、欲しかった映像が撮れないといった事態になることもあります。そのため、まずは防犯カメラを設置する目的をはっきりさせましょう。
ひと言で「セキュリティの強化」と言っても、個々によって細かな目的は異なるものです。一般的に考えられるのは次のようなことです。
- 訪問者を確認したい
- 留守が多いので周辺に不審者がいないか確認したい
- 近所で車へのイタズラが相次いでいるので、抑止したい
- 周辺で不審者が出没しているという噂を聞いたので、安全を確保したい
- 住宅の周りに死角が多いので、見張りを強化したい
- 周囲で犯罪が起きているわけではないが、防犯カメラがあるとなんとなく安心
- 周辺には設置している家が多いのでうちにもつけたい、など
状況と目的が異なると、設置する防犯カメラも異なるものです。例えば、周辺で犯罪が起きていないケースでは、玄関や窓を中心に防犯カメラを設置するだけで安心できると考えられます。一方、不審者が頻繁に出没していて、セキュリティをしっかり強化したいのであれば、住宅の周辺などにも防犯カメラを設置することが検討されます。
具体的には下記のように、目的から設置場所を絞り込んでいくといいでしょう。
- 訪問者などを確認したい→門や玄関
- 不審者の侵入を阻止したい→窓や住宅の周辺など
- 死角になりそうな場所を確認したい→塀の周りや裏口、住宅の周辺など
- イタズラを防止したい→駐車場や倉庫、接道部分、植木など
このように防犯カメラを設置する目的をはっきりさせると、設置場所も明確にすることができます。ただし予算に限りがある場合は、優先順位を決めて、必要な場所から設置していくようにしましょう。
防犯カメラの基本的な構造を確認する
防犯カメラを設置する目的や場所が決まったら、それに見合う防犯カメラの構造を確認しましょう。例えば、形状は「ボックスタイプ」「バレットタイプ」「ドームタイプ」の主に3つの種類があります。それぞれの違いは下記のようになっています。
・ボックスタイプ…長方形に近い形状の防犯カメラです。存在感があるため、犯罪抑止効果も期待できます。住宅に取り付ける際は、玄関先や外回りが向いています。
・バレットタイプ…ボックスタイプと同様に存在感のある形状をしています。筒型になっており、丸みのある形状が特徴的です。
・ドームタイプ…半球体の形状をしています。あまり目立たないため、玄関内など、住宅の中に取り付ける際におすすめです。
また、屋外に設置するのであれば、どのように電源を供給するかも重要です。そのため電源供給方法も確認しましょう。代表的なのは「コンセントタイプ」ですが、電源が不要なタイプもあります。
・コンセントタイプ…電源をコンセントから供給するタイプです。一般的な防犯カメラにはACアダプターが付属されていますが、コンセントからの距離に応じて延長コードを用いることもあります。
・電源不要タイプ…コンセントから電源を供給しないタイプには、「バッテリー方式」「電池方式」「太陽光発電方式」の3つの方法があります。バッテリー方式や電池方式は充電や電池交換が必要になる、太陽光発電方式は夜間の電源確保が難しい、といったようにそれぞれにデメリットがあります。設置場所や用途などに応じて選ぶようにしましょう。
防犯カメラの基本性能を確認する
次に確認したいのが防犯カメラの基本性能です。代表的なのは、「画質」「記憶媒体」「夜間の撮影方法」「耐久性」です。それぞれについて見ていきましょう。
・画質…映像の画質は、解像度で決まります。映像の元となる点の数のことで、解像度が大きいほど映像は鮮明になります。一般的な住宅に設置するのであれば、200万画素〜400万画素程度が目安になります。
●記録媒体
撮影した映像をどのように記録するのかも確認しましょう。一般的にはSDカードですが、複数台の防犯カメラを設置する場合は一つにまとめて記録するケースもあります。また、クラウドサービスを利用して映像データを保存する方法もあります。スマホやタブレットから映像を確認できるため、外出先から家の状況がわかるのが大きなメリットです。
●夜間撮影方法
犯罪は夜間に行われることが多いため、夜間での撮影方法もチェックしましょう。「高感度暗視カメラ」は夜間でもカラーで撮影できますが、「赤外線暗視カメラ」の場合はモノクロ映像で保存されます。また、人感センサーが反応することでLEDライトを照射して撮影する「LEDライトカメラ」もあります。夜間の映像を鮮明に残したい場合は、高感度暗視カメラがおすすめです。
●耐衝撃性能
防犯カメラの耐衝撃性能は、「IK」で表記されています。等級は「IK00」から「IK10」まであり、「IK00」は「無保護(保護されていない)」、「IK10」は「40cmの高さから落ちる5kgの衝撃に耐えられる」となっています。
●防塵・防水性能
屋外に設置する場合は、防塵や防水性能の確認も忘れないようにしましょう。「IP規格」が採用されているのが一般的で、取扱説明書などには「IP◯△」と表記されています。「◯」が防塵性能で0〜6の7段階、「△」が防水性能で0〜8の9段階で表されており、数字の値が大きいほど性能が優れています。屋外に設置する場合は、「IP66」が目安です。
防犯カメラの機能を確認する
防犯カメラは撮影するだけではなく、いろいろな使い方ができます。それを可能にしているのが、防犯カメラに搭載されている機能です。防犯カメラを選ぶ際はどのような機能がついているのか、確認を忘れないようにしましょう。
●録音機能
防犯カメラでは一部始終を映像データとして残しておくことができますが、証拠として不十分な時もあります。そこで役立つのが録音機能です。映像だけでははっきりしないことも、声などが録音されていれば、より犯行を明確にすることができます。
また、防犯カメラのフレームの外や死角で異変があった時も、録音機能が役立ちます。例えば、駐車場に停めてあった車にイタズラされた場合、映像に映っていなければ様子が分かりません。しかし、音声が録音されていれば発生した時間を確定させることができます。会話をしているようであれば複数犯ということがわかり、性別も判断しやすく、犯人の早期の特定にも期待が持てます。
●ズーム機能
防犯カメラの映像データを確認する際に、あると便利なのがズーム機能です。例えば、不審者が映像に映っていた場合でも、細かな部分までわからないことがあります。しかし映像データを拡大することができれば、着ている服の模様や帽子のブランド、靴のメーカーや色などが判明することがあります。そのため、犯罪者の特定に役立てることができるのです。
●自動追跡機能
動いているものを自動で追跡して撮影する機能です。犯罪者の行動を可能な限り追跡して映像に残すことができます。犯行時の映像だけではなく、侵入経路や逃走経路などを把握することもできるため、犯人の早期特定にもつながります。また、犯人の行動を分析することで、セキュリティの弱い箇所などを確認することができ、再発防止にも役立てることができます。
●PTZ機能
PTZ機能は、遠隔操作でカメラの首振りが操作できる機能のことです。上下左右に首振りをし、ズームアップとズームアウトができるため、あらゆる方角を撮影することができます。PはPanoramac(パン)、TはTilt(チルト)、ZはZoom(ズーム)を指します。それぞれの意味は下記のようになっています。
・チルト…垂直方方向への首振り
・ズーム…ズームアップ(望遠)とズームアウト(広角)
広い範囲を撮影するのに便利な機能で、前述した自動追跡機能と組み合わせるとより広い範囲で犯人の行動を追跡することができます。
防犯カメラの価格の目安とは?
防犯カメラを設置する際は、本体の価格と工事費用がかかるのが一般的です。性能や搭載されている機能によって防犯カメラの本体価格は幅がありますが、一般的な住宅に設置する場合は3万円〜10万円程度のものがおすすめです。
これに工事費用として3万円〜10万円がプラスされるのが一般的ですが、取り付ける場所や電源供給方法などによって工事費用は異なります。特に屋外の場合はより広い範囲を撮影するためにポールを立てるケースもあり、さらに費用がかかることになります。
設置する目的を明らかにすることで、必要な性能や機能もわかる
防犯カメラの選び方に重点をおいて解説しました。まずは防犯カメラを設置する目的を明らかにしましょう。それによって設置場所や必要な性能、機能も見えてくるはずです。予算もありますので、優先順位を決めることも重要です。
不安な場合、疑問がある場合は、実績が豊富な防犯カメラ設置業者に依頼しましょう。住宅の状況、周辺の治安の状況などから、適切なアドバイスをしてくれるはずです。
- 2024.12.11
- 11:54
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