防犯カメラに関するお役立ちコラムはこちら
ダミーの防犯カメラの選び方やバレない設置方法について解説

住宅のほか、マンションや金融機関、店舗、商業施設といったさまざまな場所で、防犯カメラが設置されるようになっています。しかし1台数万円する防犯カメラを複数設置するのは難しいケースもあります。そこで注目されているのが、本物そっくりに作られているダミーカメラです。
今回のコラムでは、このダミーの防犯カメラに焦点を当てます。選び方やバレない設置方法などについても解説していきます。
ダミーカメラとは
ダミーカメラとは、本物そっくりに作られた偽物の防犯カメラです。外見は防犯カメラに見えますが、撮影するためのレンズや電子部品などがありません。そのため、安いものは100円ショップでも購入することができ、本物の防犯カメラよりもお得に導入することができるのです。
形状も本物の防犯カメラと同様に、ボックス型やバレット型、ドーム型などが用意されています。
ダミーカメラを導入するメリットとは
ダミーカメラを導入すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。今回は代表的な3つのメリットについて解説していきます。
低コストなのに防犯効果が期待できる
ダミーカメラを設置する代表的な目的は、犯罪を止めさせることです。犯行を起こそうとしている人は、防犯カメラなどで見られていることがわかると犯行を断念する傾向があります。見られているのに犯行を決行してしまうと、捕まったときに言い逃れができないからです。
通常であれば防犯カメラを設置しますが、費用の関係上、本物を導入することができないこともあります。そこで導入されているのがダミーカメラです。偽物だとわからないように精巧に作られたダミーカメラであれば、本物の防犯カメラと同様に犯行を思いとどまる可能性があるからです。ダミーカメラは安くて数百円からありますので、本物の防犯カメラと同様の防犯効果が得られればコストパフォーマンスが優れていると言えるのです。
手軽に設置ができる
ダミーカメラは本物の防犯カメラとは異なり、配線の必要がなく、また電源を必要としないものもあります。そのため、業者に依頼しなくても自力で設置することが可能です。中には両面テープで貼り付けるだけのダミーカメラもあります。費用がかからないことに加えて、このように手軽に設置できることもダミーカメラのメリットの一つです。
防犯意識が高い家だと思わせることができる
プロの犯罪者は、侵入できる住宅を探す際に下見をし、防犯対策の状況を確認します。それによって侵入経路を確認したり、犯行を決行するか判断するためです。その際、防犯意識の高い住宅であれば、犯行を断念したり、ターゲットを別の住宅に変えることも考えられます。
つまり、ダミーカメラを含めて死角ができないように防犯カメラが設置されていれば、犯罪者に「ここは防犯意識が高い」と思わせることができるのです。これもダミーカメラを用いるメリットの一つと考えられます。
ダミーカメラのデメリットとは
ダミーカメラを設置するとメリットがある一方、デメリットもあります。今回は代表的な2つのデメリットについて解説していきます。
実際に犯罪があったときに録画・録音はできない
防犯カメラには、犯罪を抑止する効果と犯罪のシーンを証拠として記録する役割があります。しかしダミーカメラは、本物に似せて作った防犯カメラの形をしたオブジェのようなものです。あくまでも犯罪者を威嚇するためのもので、撮影するためのレンズや証拠を記録するための記録媒体といった装置はありません。そのため万が一犯罪が起こった場合に、証拠となるような映像データが残っていないということなのです。
ダミーだと気づかれるとそこを狙われる可能性がある
プロの犯罪者は、下見をする際に防犯カメラがどこにあるのか必ずチェックをするものです。その際、ダミーカメラがあると、撮影されていない場所が明確になります。つまりダミーカメラの近くは侵入しやすいと、犯人に教えてしまっているようなものなのです。
またダミーカメラの犯罪抑止力を過信してしまい、施錠などの防犯対策が疎かになることもあります。そのためダミーカメラを設置することで、反対に犯罪に遭うリスクが高くなる可能性もあります。
ダミーカメラを選ぶ際の4つのポイント
ダミーカメラの活用が広まるにつれ、幅広いメーカーが開発して販売しています。そのため正しい選び方を心得ておくようにしましょう。この項目では4つのポイントを解説します。
見た目が精巧でより本物に近い
ダミーカメラは数百円からありますが、やはり価格が安いものは作りがおもちゃのように見え、すぐに見破られる危険性があります。犯罪抑止効果を高めるのであれば、少々値が張ってもより本物に近い精巧なダミーカメラを設置するようにしましょう。見た目の形状だけではなく、サイズ感や重厚感などもプロは見ています。存在感も意識した上でダミーカメラを選ぶことが大切です。
細部にこだわって作られている
防犯カメラは電子機器ですから、レンズやスイッチ、電源など細部にもこだわって作られたものを選ぶことが重要です。特に大切なのは配線や固定金具です。ダミーカメラには配線や固定金具が必要ないものがありますが、こうした細部が雑に作られていると、ダミーだとすぐにバレてしまいます。
気づいてもらえるような形状をしている
ダミーカメラには撮影機能はなく、あくまでも犯罪抑止力を期待して設置するものです。つまり犯罪者に気づいてもらうことが必要で、存在感のあるバレット型などを選ぶようにしましょう。ただし気づかせようと意識しすぎて、通常よりも低い位置に設置したり、目立つ色を選ぶといったことはやめましょう。犯罪者に違和感を与えることになり、ダミーと見破られる可能性が高まります。
耐久性が高く、長持ちする
ダミーカメラといっても、すぐに壊れてしまっては意味がありません。特に屋外に設置する場合は、天候の影響を受けることも想定されます。そのため、雨風に強く、丈夫で長持ちするものを選ぶようにしましょう。通常、屋外に設置される防犯カメラは防水性能が高く、天候の影響を受けにくい機種を選ぶものです。色落ちしやすかったり、劣化しやすいものはダミーカメラだとバレるリスクが高くなります。
バレないダミーカメラの設置方法
ダミーカメラのデメリットはダミーだと気づかれた場合、狙われる可能性が高くなることです。そのため本物に近いダミーカメラを選ぶのに加えて、バレないための設置方法も確認しておきましょう。
適切な位置に設置する
精巧に作られたダミーカメラだとしても設置場所が間違っていると、ダミーだと見破られてしまい防犯効果を維持することができなくなります。通常、防犯カメラを設置する際は、確実な証拠映像を残せるように、他のカメラとの距離感を正しく保ち、死角ができないような方向を向いています。
そのため簡単に取り付けられるといっても、ただ取り付けるだけではいけません。どの位置に、どの方向に向けて防犯カメラを設置すると効果的なのか正しく理解した上で、ダミーカメラも同じように設置することが重要です。
本物の防犯カメラに混ぜて設置する
ダミーカメラだと見破られないようにするには、本物の防犯カメラに混ぜて設置することです。例えば、5台あるうちの1台をダミーカメラにすれば、ダミーカメラだと見破られにくくなります。不審者から見やすい箇所には本物の防犯カメラを設置し、見にくい箇所にはダミーカメラを設置するといったようにするのもオススメです。
明らかに配線ができない場所に設置しない
ダミーカメラはカメラで撮影する機能がないため、配線をつないだり、電源コードが必要ないケースがほとんどです。だからと言って、明らかに配線が届かない、電源がないといった場所に設置しないようにしましょう。犯罪者が不自然さに気づいてしまい、ダミーだとバレてしまう危険性が高くなります。
ダミーカメラの効果をより高める方法
ダミーカメラを設置することで防犯効果を高めることができますが、さらに高める方法もあります。今回は3つの方法を紹介しますので、できるものから取り入れてダミーカメラの防犯効果を高めるようにしましょう。
警告ステッカーを貼る
防犯カメラを設置する際に、「防犯カメラ稼働中」「ホームセキュリティ作動中」といった警告ステッカーを見えるところに貼ることがあります。これは防犯カメラで撮影していることをアピールするためのもので、防犯効果をより高めることができます。
ダミーカメラの場合も、この警告ステッカーを用いることで、防犯意識が高いということを犯罪者にアピールすることができます。警告ステッカーはホームセンターや100円ショップなどで購入できますが、商品によっては同封されているケースもあります。
音や光で威嚇するダミーカメラを用いる
防犯には、「音」「光」「時間」「人の目」という防犯4原則があります。つまり、これらを用いることで防犯効果を高めることができるのです。
ダミーカメラの中には、人感センサーによって音や光を発する商品もあります。カメラの先端に付けられた人感センサーが動く人間をキャッチすることで、音や光を発し、犯罪者を威嚇する仕組みになっています。こうしたダミーカメラを用いることでも、防犯効果を高めることができます。
定期的なメンテナンスを行う
防犯カメラが適切に作動するように普段から気をつけている住宅は、犯罪者に「防犯意識が高い家」と思わせることができます。そのポイントは、清掃やメンテナンスをこまめに行うことです。防犯カメラにホコリやクモの巣が被っていると、「防犯意識が低い家」と犯罪者に判断されてしまうからです。
ダミーカメラも同様です。低コストで購入できますが、他の防犯カメラに比べて明らかにメンテナンスされていないと、すぐにダミーだと見破られてしまいます。そのためダミーカメラも、本物の防犯カメラと同じように清掃やメンテナンスを定期的にするようにしましょう。防犯意識の高さをアピールすることができます。
低コストで防犯効果を高めることができるが、見破られる危険も
コストをかけないで防犯効果を高めるために、ダミーカメラを導入するケースが増えています。本物の防犯カメラと変わらない精巧な作りをしているため、撮影機能がなくても犯罪抑止力を発揮することができます。
ただし犯罪者に見破られてしまうと、ダミーカメラの周辺を狙われる危険もあります。そこで今回のコラムでは、ダミーカメラの選び方やバレないための設置方法などについても解説しました。不安な場合は、お近くの防犯カメラ専門業者に依頼することをオススメします。
- 2024.12.11
- 11:52
- 防犯カメラに関するお役立ちコラムはこちら